蔵真墨とは? わかりやすく解説

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蔵真墨

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/26 10:18 UTC 版)

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蔵真墨(くらますみ、1975年-)は日本の写真家。富山県氷見市出身[1]

人物

路上でのスナップ写真を多く撮影している[2]写真を撮ることにより自分の見方を極めようとしていると評される[3]

近年はゲイリー・ウィノグランド英語版『Women are Beautiful』(1975年出版)を意識した写真集『Men are Beautiful』を発表するなど表現の幅を広げている。

2011年に刊行した写真集『蔵のお伊勢参り』は「おかしさとあてどなさ[4]」が特徴であると評された。2013年に東京都写真美術館の「この世界とわたしのどこか」展に出品し、「対象と距離」をとった特徴的なスナップ写真が評価された[5]。 

蔵の写真集『Men are Beautiful』はヘテロセクシャルの白人男性であるゲイリー・ウィノグランドが自分が魅力的だと感じた女性を路上スナップした写真集『Women are Beautiful』に対し、女性である蔵が魅力的と感じた男性を撮影した写真集である[6]。このシリーズは、美に関する男性中心的な「固定概念の解放[7]」を試みる作品であると指摘されている。

経歴

1975年 富山県氷見市出身

1998年 同志社大学文学部英文学科卒業

2001年 東京ビジュアルアーツ写真学科中退

2010年 さがみはら写真新人奨励賞受賞

2011年 木村伊兵衛賞の最終選考候補者に(受賞者は田附勝[8]

2017年 横浜・韓国アーティスト交流プログラム2017[9]に参加

主な写真集

  • 『KURA』蒼穹舎、2010年1月
  • 『蔵のお伊勢参り』蒼穹舎、2011年11月
  • 『氷見』蒼穹舎、2013年7月
  • 『Men are Beautiful』蒼穹舎、2016年12月

出典

  1. ^ 自分をつくった家族や町とは? 蔵 真墨の「氷見」を見る”. 2019年3月9日閲覧。
  2. ^ 「アート小路:「この世界とわたしのどこか」展」2013年1月21日、東京夕刊p. 3。
  3. ^ 『ジェンダー写真論 1991-2017』里山社、2018年、391頁。
  4. ^ 「蔵真墨写真集「蔵のお伊勢参り」」『読売新聞』2011年11月27日、東京朝刊p. 14。
  5. ^ 大西若人「(評・美術)「この世界とわたしのどこか」展 遠くから、近づきながら」『朝日新聞』2013年1月16日夕刊p. 3。
  6. ^ 蔵真墨「Men are Beautiful」”. 2016年12月16日閲覧。
  7. ^ 「クリップ:展覧会 中谷ミチコ「souzou no kage」ほか」『読売新聞』2014年12月15日、東京夕刊p. 8。
  8. ^ 第37回木村伊兵衛写真賞受賞者発表” (日本語). AERA dot. (アエラドット). 2019年3月9日閲覧。
  9. ^ 「続・朝鮮通信使」横浜・韓国アーティスト交流プログラム 文化を重ね、心を通い合わせ、まだまだ続く。”. 2019年3月9日閲覧。



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