蓬田紀枝子とは? わかりやすく解説

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蓬田紀枝子

蓬田紀枝子の俳句

立冬をさつと雨降る四辻かな
 

蓬田紀枝子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/30 02:46 UTC 版)

蓬田 紀枝子(よもぎた きえこ、1930年昭和5年)2月1日 - )は、日本俳人宮城県仙台市生まれ。俳人協会顧問、日本現代詩歌文学館評議員、日本文藝家協会会員。

経歴

昭和5年、宮城県仙台市生まれ。

昭和20年、阿部みどり女に師事、「駒草」入門。

平成6年、「駒草」二代目主宰八木澤高原逝去に伴い主宰継承。

平成12年、第14回俳人協会評論賞(『俳人阿部みどり女ノート「葉柳に…」』)[1]

平成15年、「駒草」主宰引退(以後顧問)。

令和2年、第19回俳句四季大賞(句集『黒き蝶』)。みどり女の「目が三分、心が七分」の写生を受け継ぎ、日常の自然を詠む[2]

著作

句集

  • 『野茨』(1974年、駒草発行所)宮城県芸術選奨
  • 『自註現代俳句シリーズ 蓬田紀枝子集』(1975年、俳人協会)
  • 『一文字』(1987年、富士見書房)
  • 『青山椒』(1995年、富士見書房)
  • 『はんてんぼく』(2006年、角川書店)
  • 『黒き蝶』(2019年、朔出版)俳句四季大賞

評伝

  • 『俳人阿部みどり女ノート「葉柳に…」』(1999年、私家版)俳人協会評論賞
  • 『脚注名句シリーズ 阿部みどり女集』(2012年、俳人協会)

作品

  • 濡髪へ寒夜の汽車を通しやる(『野茨』)
  • 冬暁の灰皿きのふからきれい(『野茨』)
  • 寒暮少し夕焼け母に還らねば(『野茨』)
  • ことごとく枯れて仁王の眼を残す(『一文字』)
  • 梅雨畳蟻の魂のみ走る(『一文字』)
  • 雪止んで星一粒を送り出す(『青山椒』)
  • 朝涼や浸して五指の上の水(『青山椒』)
  • 大ざくら夏をしだるる葉陰かな(『青山椒』)
  • 赤松の赤を覚まして牡丹雪(『はんてんぼく』)
  • 海鼠切り大海の水流れ出づ(『はんてんぼく』)
  • 元旦の雪あをあをと畳まるる(『黒き蝶』)
  • 失つてしまへば兄に積もる雪(『黒き蝶』)

句碑

  • 仙台市野草園に「はんてんぼく今は芽吹きの大樹かな」の句碑がある[3]

脚注

  1. ^ 俳人協会各賞受賞者一覧、2020年6月18日参照。
  2. ^ 「宮城の師弟 俳句四季受賞 新人賞 浅川さん「雪くるか」 大賞 蓬田さん「黒き蝶」」河北新報、2020年5月20日付朝刊。
  3. ^ 「宮城県の文学碑」、2020年6月18日参照。



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