英国作曲家協会とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 英国作曲家協会の意味・解説 

英国作曲家協会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/18 06:48 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

英国作曲家協会Society of British Composers)は、イギリスの作曲家の利益を保護し、出版、宣伝、演奏の機会を増進するために1905年に設立された団体[1]。この団体は1918年に解体されている[2]

歴史

19世紀の終わりから20世紀のはじめにかけて、王立音楽アカデミーの優秀な卒業生の多くが、自らの作品の出版や演奏を行えない状況に陥っていた。この問題は、若き作曲家ベンジャミン・デイル作曲の60ページに及ぶ「ピアノソナタ ニ短調」が、商業出版に関わる問題を抱えたことで大きく取り沙汰された。そこでフレデリック・コーダージョン・ブラックウッド・マキュアントバイアス・マッセイや他の王立音楽アカデミー出身者らが、同様の問題を解決すべく英国作曲家協会を立ち上げたのである。協会は、Charles Avison, Ltd.という出版社名を用いて発行した初年度の年報に掲載するという形で、デイルのソナタを出版した[3]

フレデリック・コーダーが最初の議長に就任し、協会は演奏可能な作品を選定した出版計画に基づいて活動した。出版に際してはCharles Avison, Ltd.という表記がなされたが、印刷は当初ブライトコプフ・ウント・ヘルテル社で行われており、次にCary社、その後ノヴェロ社(Novello & Co)へと移り変わった[4]

協会には元々女性の会員はいなかったが[5]1914年に女性会員の入会も認められるようになった[6]

脚注

[ヘルプ]
  1. ^ 136TH GARLAND OF BRITISH LIGHT MUSIC COMPOSERS”. 2012年2月29日閲覧。
  2. ^ Wier, Albert Ernest (1938). The Macmillan encyclopedia of music and musicians. 
  3. ^ Hardy, Lisa (2001). The British piano sonata, 1870-1945. 
  4. ^ Foreman, Lewis (2007). Bax: a composer and his times. 
  5. ^ Clark, Linda L. (2008). Women and Achievement in Nineteenth-Century Europe. 
  6. ^ Frances Mary Hefford Cocking”. 2012年2月29日閲覧。



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「英国作曲家協会」の関連用語

英国作曲家協会のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



英国作曲家協会のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの英国作曲家協会 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS