胡蝶定理とは? わかりやすく解説

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胡蝶定理

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/29 13:45 UTC 版)

胡蝶定理(こちょうていり、: butterfly theorem)は、ユークリッド幾何学における古典的な結果である。ウィリアム・ウォレスによってはじめて提起されたとされる[1]。この定理は次のように述べられる[2]:p. 78

胡蝶定理 ― PQ の中点を M とし、M を通る二つの弦 AB, CD をひき、AD, BCPQ と交わる点をそれぞれ X, Y とする。このとき MXY の中点である。

証明

形式的な証明を以下に述べる。

XX', XX'' をそれぞれ X から AM, DM に下ろした垂線とし、同様に YY', YY'' をそれぞれ Y から BM, CM に下ろした垂線とする。

∠MX'X = ∠MY'Y = 90° かつ ∠X'MX = ∠Y'MY (対頂角)であるから △MXX'△MYY'相似。従って次式が成り立つ。

シャリーギンの一般化

イーゴリ・フェドロヴィッチ・シャリーギンは次の一般化を示した[5]

円の弦AB上に、AM = BNを満たすように点M, Nを取る。それぞれM, Nを通る弦PQ, RSを描く。それぞれ弦PR, SQABと交わる点をL, Kとすれば、AK = BLが成立する。

脚注

  1. ^ William Wallace's 1803 Statement of the Butterfly Theorem”. www.cut-the-knot.org. 2024年6月21日閲覧。
  2. ^ Johnson, Roger A., Advanced Euclidean Geometry, Dover Publ., 2007 (orig. 1929).
  3. ^ [1], problem 8.
  4. ^ Martin Celli (2016). “A Proof of the Butterfly Theorem Using the Similarity Factor of the Two Wings”. Forum Geometricorum (Volume 16): 337-338. https://forumgeom.fau.edu/FG2016volume16/FG201641.pdf. 
  5. ^ Протасов В. Ю., Тихомиров В. М. Геометрические шедевры И. Ф. Шарыгина. В книге «Геометрические олимпиады имени И. Ф. Шарыгина», стр. 146.

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