箏四重奏 (船川利夫)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/06/16 06:25 UTC 版)
『箏四重奏』は、船川利夫が1965年3月に作曲した3楽章からなる尺八・箏・十七絃の合奏曲である。
曲の解説
1965年にさわらび会より委嘱された作品。[1] Ⅰ楽章 MODERATO 淡泊にあっさりと おおらかな律と細かい音階の組み合わせで出来た旋律とで、主題が出来ています。各パートの律的移行と対比がこの楽章のねらいです。 Ⅱ楽章 LENT 淋しく 静けさを主体に、相当に息の長い愁に満ちた旋律をうたい、それをいやすような歯切れの良い旋律が、中間部に現れます。そして、もとの旋律にかえってこの楽章を終わります。 Ⅲ楽章 軽快に明るく 明るく軽快に、そしておどけさえも混えた速い楽章です。尺八には、軽音楽的なところもあります。
楽器構成
楽譜
(株)大日本家庭音楽会より出版されている。
LPレコード
ビクターレコード『船川利夫作品集(1) 箏現代名曲の調べ』に収録されている。
脚注
- ^ 船川利夫『箏四重奏』大日本家庭音楽会、平成元年、最終ページ。
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