病は気から_(慣用句)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 病は気から_(慣用句)の意味・解説 

病は気から (慣用句)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/11 00:02 UTC 版)

病は気から(やまいはきから)は、本人の心の持ち方次第で病気が重くなったり、症状が改善するさまを現した慣用句[1]

概要

いわゆるプラシーボ効果を分かりやすく置きなおした慣用句であり、「うそも方便」「病は気で勝つ」などのことわざに類する[2]

日本においては『夕霧阿波鳴渡』という1712年ごろの人形浄瑠璃のなかで「家内が勇むきほひにつれて、諸病はきより本服の」と詠われていたり[3]、1864年ごろの歌舞伎の『小春隠沖津白波』序章において「病は気から生ずると申しますれば」などと語られていたりと、少なくとも江戸時代には日本の慣用句として成立を見ていたと考えられている[4]

研究

心理的なストレスと病状の関連性についての研究がなされており、ペンシルバニア州立大学の研究チームが2015年に発表したものが知られている[5]。872人の成人に対しストレスをどのような時にどれくらい感じたかの電話調査と血液検査を実施し、ポジティブな解釈をもってストレスに対処しようとしている人ほどストレスマーカーが低く、ストレスに対し否定的な感情を持っている人ほどストレスマーカーが高い傾向にあることを突き止めた[6]。 また、2017年には北海道大学の研究チームがストレスによる病気発症のメカニズムについて世界で初めて突き止めたとして研究成果を発表している[7]

脚注

出典

  1. ^ 小学館『デジタル大辞泉』病は気から
  2. ^ 橋本尚『ことわざ安全読本』p.97
  3. ^ 小学館『日本国語大辞典 第二版』病は気から
  4. ^ 帯津良一『ホリスティック医学の治癒力』p.23
  5. ^ Keep calm and carry on -- for the sake of your long-term health
  6. ^ 生活習慣病予防協会『「病は気から」は本当だった ストレスはポジティブな行動で打ち消せる
  7. ^ 2017/08/16北海道大学プレスリリース『世界初!「病は気から」の分子メカニズムの解明

参考文献

  • 小学館『デジタル大辞泉』
  • 橋本尚『ことわざ安全読本』
  • 小学館『日本国語大辞典第二版』
  • 帯津良一『ホリスティック医学の治癒力』

「病は気から (慣用句)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「病は気から_(慣用句)」の関連用語

病は気から_(慣用句)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



病は気から_(慣用句)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの病は気から (慣用句) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS