田中いすずとは? わかりやすく解説

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田中いすず

田中いすずの俳句

ぎしぎしや生れた日からエキストラ
ここまでくればいそいそと年の暮
ごはん食べ涙出てくるからだかな
さくらしべ紅々と滿ちて東北
すぎなが先頭雨上りのおばあさん
それから母を笑わせて葛湯吹く
やさしいって大変なこと蟇
アスファルトの道を選んだ蟬がいる
サルビアよ一度も母を抱かざりし
ヤゴの背中に精神が見えてくる
一日が手頃におわり次郎柿
何の約束つぎつぎに餅ふくれ
八頭うらおもてなく昼夜かな
初蟬や願えば叶うことを願う
十二月山手線の安堵感
同じ白さの嫂と昼の月
夏山へボールを投げる当たるまで
子のような地球のような露の玉
家の中から遠足がはじまる
寒卵三個もあれば行進曲
悪友は青麦だった日本晴
抱くほかはない白菜を渡される
数え日や「ゆ」という文字美し
日が伸びるのも孝行の一つかな
日が伸びる浮力のように猫老いて
明けるのか昏れるのか大山椒魚
春の雲雲のかたちをして生る
春は手のひら誰にでもある手のひら
晩春や足裏に海豚の感じ
曲線のひるむことなき寒卵
枇杷の種八十歳の存在感
柿たわわ小学校が建ちそうだ
橡の木が橡の芽におどろいている
歴史のつづきに昼顔が咲けり
毒あれば毒のかがやき青蜥蜴
汗のランナー生れ出たときの顔
灯のような姉のおふるよクリスマス
灼け石にしずかな限界がきたり
烏瓜あそびたりない赤さかな
猫と大根並んでいるとさみしい
空蟬の軽さが解るまで生きて
笛の音のような薄氷を掬えり
純粋に単純に犬ふぐりかな
経典に恋の一章雪こんこ
耳遠くなり春富士の親しさよ
葉桜や老年は老年が眩しい
蒲の穗の垂直に蹤いてゆけるか
蓮紅しわれらふつくら加齢せり
蟇穴を出るゆるやかな尿意かな
誰も言わない新牛蒡の白さ
 




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