水上裕子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/06 15:04 UTC 版)
水上 裕子(みなかみ ひろこ、英: Hiroko MINA) は、日本のピアニスト、作曲家。 アメリカでは「Hiroko MINA(ヒロコ・ミーナ)」の名で活動している。 クラシカル・クロスオーバーを基軸に、クラシックやジプシー、フォーク、タンゴ、伝統音楽を融合した演奏活動を世界各地で行う。
略歴
幼少期より耳コピでピアノを弾き始め、即興演奏を得意としていた[1]。 武蔵野音楽大学ピアノ科を卒業後、オーストラリアでデビューし、その後モスクワ音楽院とルーマニアで学ぶ。 以降、ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリア、中国などで数多くのコンサートや公演を行っている[2][3]。
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音楽活動
これまでに自身の作曲によるアルバムを11枚、クラシックアルバムを2枚、ジャズボーカルアルバムを1枚リリースしている[4][5]。 2025年には、全曲オリジナルのアルバム『Beyond The SilkRoad』を発表。 同作のシングル「Wings of the Celestial Maiden」では、ジャズ界の巨匠ロン・カーターがベーシストとして参加している[6]。 アルバムは『JAZZIZ Discovery』『Mainly Piano』『New Music Alert』などの音楽誌にて高い評価を受けた[7][8][9]。
代表的な演奏は以下の地域で行われている: ・ヨーロッパ(オーストリア、フランス、ルーマニア、ハンガリー、チェコなど) ・アジア(中国、日本、マレーシア) ・オーストラリア、アメリカ 多くの大学や国家行事にも招かれ、文化交流の一環として公演を行っている[10][11]。
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著作・出版
著書に『私にはピアノがあったから』(第三文明社)がある[1]。 また、彼女の活動は小学校の道徳副読本『道徳と特別活動』(文部科学省特別活動研究会編、2014年5月号)にも掲載され、 「争いのない世界に祈りを込めて」と題したメッセージが紹介されている[12]。
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近年の活動
2023・2024年にはハンガリー・チェコ・ルーマニアの音楽祭に日本代表アーティストとして出演し、 「東西のクラシックを融合させた独自の演奏」として現地メディアに紹介された[13]。
また、2025年には英国の音楽プラットフォーム『Mixcloud』のプレイリスト 「Classical Influence」および「Playlist 787」に楽曲が選出されている[14][15]。
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その他の活動
演奏活動のほか、講演、執筆、舞台演出、音楽祭の音楽監督など多方面で活動している[16]。 近年は「音楽を通じて平和と文化の架け橋を築く」ことをテーマに国際的な活動を展開している。2026年よりハービー・ハンコックが、監修するICAPで活動を行う。
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出典
1.第三文明社『私にはピアノがあったから』紹介ページ
2.講演依頼.com プロフィールページ]
3.CRI中国国際放送「Hiroko Minakami in China」
4.水上裕子公式サイト ディスコグラフィー
5.『ロン・カーターが参加したアルバムBeyond The SilkRoad』
6.Mainly Piano レビュー
7.New Music Alert レビュー
8.JAZZIZ Discovery “Inside Track” 掲載記事
9.Tapolcaimedia ハンガリー公演記事
10.『道徳と特別活動』2014年5月号, 明治図書出版, pp.54–55.
11.同上 [Tapolcaimedia, 2023]
12.Mixcloud Mini Playlist #501 - Classical Influence
13.Mixcloud Playlist #787 - Sponsored by Mark Barnes
🎼 Press / Album Description (Formal English Version) 🎼
“Beyond The Silk Road” is a cross-cultural musical journey that bridges East and West through sound. Blending the refined beauty of Japanese Noh, the expressive depth of the Western piano, and the ancient resonance of Mongolian khöömei (overtone singing), the album traces the timeless path of the Silk Road — where cultures, philosophies, and melodies once met and evolved.
Each composition evokes a different landscape along this historical route: from the serene temples of the East to the vast deserts of Central Asia, from the mystical echoes of Mongolian plains to the European harmonies inspired by Slavic and Czech musical traditions.
Through this synthesis, “Beyond The Silk Road” invites listeners to experience music as a universal language — one that transcends geography, culture, and time — carrying the eternal spirit of human connection.
ディスコグラフィ
- 東欧ラプソディ
- ドゥムキー
- ユーラシアンストーリー
- 天空的彼岸
- heart to heart
- Reunion
- エトランゼ
- ハ短調のエチュード
- 水上裕子ベスト
- 記憶
- The シルクロード
- 大連旅情
著書
- 水上裕子『Hiroko 私にはピアノがあったから』第三文明社、2008年。ISBN 978-4-476-06205-2。
親族
ルーマニアの詩人・作家ニコラエ・シリウスと結婚。映画監督の横山博人は親族にあたる。
脚注
外部リンク
- 公式ウェブサイト
- Hiroko MINAKAMI - TuneCore
- オフィシャルファンサイト
- 水上裕子のページへのリンク