森野稔とは? わかりやすく解説

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森野稔

森野稔の俳句

つぎつぎに松蟬の鳴き終りたる
一駅をあるきて寒の海の色
人去りて句碑が支へる冬の空
仏壇が開き花野に空のバス
凌霄の真下を通ることのなし
出ていると言はれ出ている蜃気楼
初鴨のからだ揺すりて歩きけり
初鴨の陸へ上つてしまひけり
嚏して高層ビルが目の前に
塵ひとつなき引き波の秋日かな
夏帽を脱ぎても頭締めつけられ
官吏たることを隠して蟇の前
市振の欠けたる家並十三夜
帰る頃祭太鼓の近づきぬ
日当りて一度またたく春の雪
日本がまんなかの地図春隣
朱鷺を見るしづかな時間寒の晴
枯野掘りまいにち掘つて一列目
欄干に両手を揃へ渡り鳥
母はいま旅にしあらむ十三夜
海に出し雪しろ音を離れけり
満水の冬のプールに棒の影
真向かひに雪降りつづく杉の鉾
竹落葉速さのちがふ浦の舟
笹百合を追うていつしか森の奥
紅梅にこだはり続け歩き出す
編笠の中はくらやみ風の盆
纜の張りをたしかめ松飾る
船頭の四五人歩く秋の暮
落花浴び五百羅漢はみな男
蓮を見にほとけの母を連れて来し
蟻ありく大玻璃天に突き刺さり
踏み出しは右の足から銀杏散る
鯊釣の陸に背中を並べをり
鳥渡る振り返ることもうせずに
 



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