柏崎古墳群とは? わかりやすく解説

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柏崎古墳群

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/11/07 23:47 UTC 版)

柏崎古墳群(かしわざきこふんぐん)は、埼玉県東松山市にある古墳群

松山台地の突出部上に築造されている。現在確認されている古墳は、帆立貝形古墳1(おくま山古墳)、前方後方墳1(柏崎天神山古墳)、方墳1(柏崎8号墳)、円墳15である。 明治43年小原地区から、開墾中に珠文鏡1、硬玉製勾玉1、瑪瑙製勾玉1、碧玉製管玉2、ガラス製小玉6が発見されている。また、昭和3年に名所地区で埴輪片が発見されている。これらの遺物は東京国立博物館に収蔵されている。

古墳

  • おくま山古墳(柏崎1号墳)
  • 柏崎2号墳
    横穴式石室から鉄鏃3、小札鉄片、鉄環出土。
  • 柏崎4号墳
    直径30m、高さ4.1m。横穴式石室から金環1、大刀残欠、刀子1、鉄鏃15、弓金具1、須恵器出土。
  • 柏崎5号墳
    直径30m。横穴式石室から金環10、管玉1、臼玉3、ガラス製小玉10、大刀4、刀子4、鉄鏃15出土。
  • 柏崎6号墳
    横穴式石室から金環2、管玉1、刀子4、大刀残欠、鐔2、刀装具1、鉄鏃40出土。
  • 柏崎8号墳
    一辺約20m、高さ2.8m。
  • 柏崎天神山古墳(柏崎10号墳)
    全長57m。墳丘の東半分は削平されている。この古墳出土と伝えられる胴釧と内行花文鏡が昭和37年に市指定の考古資料に指定された。
  • 権現塚古墳(柏崎12号墳)
    直径38m、高さ5.4m。水鳥形埴輪が出土。

柏崎古墳群の変遷は、まず柏崎天神山古墳が5世紀後半に築造され、つづいて権現塚古墳、6世紀前半におくま山古墳、6世紀後半から円墳群が築造され、最後に7世紀中頃に柏崎2号・8号墳が築造されて終焉を迎えると考えられる。

参考文献

  • 塩野博 『埼玉の古墳 比企・秩父』 さきたま出版会、2004年

関連項目




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