朱鳳英とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 朱鳳英の意味・解説 

朱鳳英

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/02 10:25 UTC 版)

朱 鳳英(しゅ ほうえい、1110年 - ?)は、北宋欽宗の皇后仁懐皇后朱氏の妹で、欽宗の側妃朱慎徳妃の従妹。欽宗の弟である鄆王趙楷の妃となった。哲宗の生母の欽成皇后神宗の徳妃朱氏)の姪にあたる[1]

経歴

靖康の変の際、軍に捕らえられ、千戸国禄らの手にかかり凌辱された。金が北帰を開始する天会5年(1127年)3月28日に、完顔設野馬(粘没喝の長男)の管理下に移されている。その直後の3月29日、馬から落ちて流産した[2]

同年4月2日、北帰の途上の車でふたたび千戸国禄らに犯された。道中の宴会において詩を詠むことを強要され、従姉の朱慎徳妃とともに屈辱的な境遇を嘆く詩を詠んだ。

金軍が燕京に戻ると、朱鳳英は一時的に金の太宗呉乞買の妾とされた後、妓院である洗衣院へ送られた。天会13年(1135年)、朱鳳英は洗衣院から解放されたが、その後の事跡は不明である。

伝記資料

  • 『靖康稗史箋證』
  • 『宋史記事本末』

脚注

  1. ^ 『曾公遺録』によると、恩平郡王朱桂納(字は伯材、仁懐皇后と朱鳳英の父)は欽成皇后の継父の朱士英の子。
  2. ^ 同時に、柔福帝姫洵徳帝姫高宗の妃の邢秉懿らも流産している。『靖康稗史箋證』「二十九日、邢朱二妃、二帝姫以墜馬損胎、不能騎行。」



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「朱鳳英」の関連用語

朱鳳英のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



朱鳳英のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの朱鳳英 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS