木村聡雄とは? わかりやすく解説

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木村聡雄

木村聡雄の俳句

そのひまでうたいつづけるのかやつら
どの礫買ってもらって走って帰る
なるほどバナナ 形からしてバナナ
ふたり小鳥になった日は手をつなげない
やがて猿が私になりすます聖夜
りさちゃんはちっちゃなちっちゃな手でばいばい
わが庭の時空とぎれるところ薔薇
ヒコーキのしろがね鈍しナボコフ買う
ロケットや鉄の兎のひとっとび
乙姫の尾びれに打たれたき半眼
例えば自転車 機関車よりも速く
円卓の空席が待つ猪一頭
再生や仔うさぎ一羽天へ放つ
原色の罌粟となりて離脱せり
喉彦を振り震わせて夢魔来たり
喪失の尾とひきかえに詩の一行
回廊の円環性をいかにか否む
地にあれば裸十字のKewpieよ
地団駄のゆうご かの地につむじ風
夢にて詠める句よ畏怖だけを持ち帰る
季節読む器官としての尻尾切断
帰還せりただ俯いて花として
指先とただそこにある一行よ
捕われて涙に変わるまで毛物
春愁やホルスタインを見にゆけり
月出で来、撃たれても目を瞑らない
月蝕やあの遁走の句を嘆く
木星にかかる鬱憤さえも鈍色
未来について語れば百合よ我が不在
油揚げ一枚だけのあとは秘儀
淀みよりすくい上げたる魚の声
百合よ芯にてほの蒼きガガーリン
破片は破片 王の馬や兵が来ても
精神、其は手を使わずに愛し合う
紡錘形、蓽、磊嵬、鼾、接吻
終わりけり罵声を天の音楽として
聖杯よ虹は二重に滲んでいるか
菫わが午睡の淵に耀えり
薄衣をとけばたちまち君の空
蜥蜴よこれが偶然という詩行
蟹星雲をぶち抜いて行く我が視線
街に降る妖精の眼の無表情
衣装箪笥のラベンダの香に目覚めるや
詩霊おり来たらず狩りとせよ残夜
遊星を遥か望めば我は羊歯
長靴か烏帽子か蝶か田園行
隠の飴の数だけ人攫い
静かの海よ砂ひとつぶの竜巻
驢馬にさえ羽根の痕跡 ハイヨーシルバー!
魂のこの鬱血も魔王に売る
 




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