弦楽四重奏曲第3番 (ドヴォルザーク)とは? わかりやすく解説

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弦楽四重奏曲第3番 (ドヴォルザーク)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/05 13:34 UTC 版)

弦楽四重奏曲第3番 ニ長調B.18)は、アントニン・ドヴォルザークが1869年から1870年のどこかの時期で作曲したと思われる弦楽四重奏曲[1][2]。1時間を超える演奏時間を誇り[3]、作曲者の室内楽作品の中で最長の楽曲となっている。曲が長いことに加え、様式的な面では部分的にワーグナー風であると評されている[4][5]

概要

本作および弦楽四重奏曲第2番第4番の正確な作曲年は同定されていないが、これら3曲は1868年から1870年にかけての時期に書かれており、第4番については1870年12月に完成したことがわかっている[1]。この3作品が書かれたのは作曲者のキャリア初期のことであり、総譜を廃棄した彼は曲を破棄出来たものと思い込んでいた。後年、各奏者用のパート譜が再発見され、これらの楽曲は失われずに済んだのであった[4]。この作品の商業出版は行われていないが、1964年の完全クリティカル・エディション(Souborné vydání díla)第5巻に収録されている[6]

初演は1969年1月12日に、プラハルドルフィヌムにおいてドヴォルザーク四重奏団の演奏で行われた[5]

楽曲構成

全4楽章で構成される[7]。演奏時間は約65分から70分。

  1. Allegro con brio
  2. Andantino
  3. Allegro energico — Trio
  4. Finale: Allegretto

録音史

ある文献によると[8]、本作の初録音は1938年にレナー四重奏団が行ったものであるという。この録音はロックポート・レコードによってCD化されているというが、2015年10月現在検証できていない[9]。別の文献の示すところでは[10]、この録音はかつての採番ルールで第3番と呼ばれていた作品51(現在の第10番)であるとのことである。それが正しいのであれば、1976年にプラハ弦楽四重奏団ドイツ・グラモフォンへ行った録音が世界初ということになる[1]。その後、シュターミッツ、パノハ、プラハ・ヴラフ、ツェムリンスキーの各団体が本作の録音を残している[8]

出典

参考文献

外部リンク




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