建国忠霊廟
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建国忠霊廟(けんこくちゅうれいびょう)とは、満州国に殉じた死者を祀った宗教施設、慰霊施設。いわば満州国版「靖国神社」である。
建国神廟の摂廟とされ、満州国祭祀府が所管するが、建国神廟とは異なり神社形式ではない。
概要
1940年(康徳7年)9月18日、新京の大同大街の南端に鎮座・創建された。
神体は、建国神廟と同様の白銅製の紐付きの丸鏡である(大きさは建国神廟のものよりも小さい)。
社殿は中国風を基調とする建築で、屋根は瑠璃瓦葺であった。本殿、拝殿、回廊、角楼などで構成されていた。
満州国郵政は1942年3月1日に建国宣言10周年を記念して3種類の記念切手を発行[1]したが、2分、4分、2角のうち前者の2種類の額面で当該建築物を描いたデザインである。
建物であるが2008年に訪問した日本人によれば[2]、資材置場の敷地内に放置状態にあるが現存していたという。
祭祀
恒例祭祀
- 大祭
- 春季例祭(5月31日)
- 秋季例祭(7月15日)
- 中祭
- 建国祭(3月1日)
- 祈穀祭(穀雨日)
- 元神祭(7月15日)
- 嘗新祭(10月17日)
- 小祭
- 月旦祭(毎月1日)
- 月例祭(毎月15日)
- 歳暮祭(12月31日)
臨時祭祀
- 大祭
- 遷座祭
- 合祀祭
参考文献
- 満州国史編纂刊行会編『満州国史 総論』満蒙同胞援護会、1970年
- 嵯峨井建「満州国の神社とラストエンペラー溥儀」別冊宝島Ex『神道を知る本』宝島社、1993年
- 嵯峨井建「建国神廟と建国忠霊廟の創建」神道宗教第156号、1994年
脚注
関連項目
外部リンク
- 津田良樹「満洲国」建国忠霊廟と建国神廟の建築について (PDFファイル)
- 建國忠靈廟のページへのリンク