川辺幸一とは? わかりやすく解説

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川辺幸一

川辺幸一の俳句

いっぽんを見つけてよりのつくしんぼ
たわわなる柿の実にある倦怠期
みちのくの海の明かりを思う蟇
ゆっくりと曳いて零余子を零したり
バッカスもアポロンもある樹氷原
マンボウと宙を泳ぐや大朝寝
一身を声にしており雨蛙
不確かな父の座ぬるきビール飲む
住職がまじっておりぬ薬喰
元朝の陽の射す書架に師の句集
児を呼べば犬が応えるげんげかな
割り切れぬ偶数思う熱帯夜
反骨の形に暮れる枯銀杏
地獄図を見て来て梅の白きかな
夜の冷え遺稿の文字が声となる
太平洋余生というは鰯雲
子つばめのすでに異なるこころざし
小春日のチョークは軽く指にあり
方丈記冬至南瓜に陽が届く
日を呑んだあとの一刻冬の海
春の陽を背に受く羅漢献体論
春の雪清少納言の声がする
曇りなき空を仰ぐやレノンの忌
朝粥を北京の人と花槐
朴の木に一枚の意地よく晴れる
極楽は平らと思う芒原
檣頭が大きく揺れる鰯雲
湖の精はソプラノ木々芽吹く
湯がたぎる闇のどこかで竹が割れ
瓦礫からたんぽぽが咲く啄木忌
白樺の私語聞きに行く霧の奥
真向かいに芽吹く白樺朝の卓
眼が険し生きるつもりの枯蟷螂
着飾って貧しさを言う一葉忌
秋草は一輪がよしジャズを聞く
粗にあらず京の野菜に豆の飯
花芙蓉指を隠して計算す
若葉冷えサイフォンの水昇りゆく
若葉風玄武の首が伸びあがる
草食系男子甘納豆は粘らない
落武者の意思持ち蟷螂枯れていく
葉桜の幹が濡れいる遠汽笛
螢の夜ヒトにアダムとイブがあり
足るを知るそう言われても青蛙
軍港の眠り足りない月見草
雑煮膳男子直系揃いたり
零余子飯今言うことを忘れたり
青潮へジャズのリズムの雨がいく
青芒古い記憶に聡くなる
青葉潮ベンチの陰を濃くしたり
 


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