山田悠史とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 山田悠史の意味・解説 

山田悠史

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/10 07:12 UTC 版)

山田 悠史 やまだ ゆうじ
生誕 (1983-04-02) 1983年4月2日(42歳)
日本・岐阜県揖斐郡
国籍 日本
出身校 慶應義塾大学医学部
職業 医師
テンプレートを表示

山田 悠史(やまだ ゆうじ、1983年4月2日 - )は、米国老年医学内科専門医、医学博士[1][2]マウントサイナイ医科大学(米ニューヨーク)老年医学・緩和医療科 アシスタントプロフェッサー[3][4]。総合内科専門医、米国内科専門医[3][5]

慶應義塾大学医学部を卒業後、東京医歯大病院川崎市立川崎病院総合内科、練馬光が丘病院総合診療科を経て、2015年に渡米[3]。米マウントサイナイベスイスラエル病院にて内科レジデントとして勤務。2018年埼玉医科大学病院総合診療内科の助教として帰国後、2020年に再度渡米し現職[3][6]。医療英語学習プログラム「めどはぶ」代表[7][8]。一般社団法人「コロワくんサポーターズ」代表理事[2][9]。合同会社「ishify」共同代表、NPO法人「FLAT」代表理事[1]、カンボジアのNPO法人「APSARA」常務理事[2][10]

WEBマガジン「ミモレ」、ニュースメディア「NewsPicks」などで医療・健康情報を発信[11]。Podcast番組「医者のいらないラジオ」パーソナリティ[12]、フジテレビ系列「FNN Live News α」コメンテーター[5][13]

編著書に『総合内科病棟マニュアル』『THE内科専門医問題集1・2』、単著に『最高の老後』『健康の大疑問』『認知症になる人ならない人』などがある。

来歴

2002年3月、私立栄光学園高校卒業後、2002年4月に慶應義塾大学医学部入学、2008年3月卒業。卒業後、東京医科歯科大学医学部付属病院にて初期研修医となり、2010年4月川崎市立川崎病院総合診療科 後期研修医、2013年3月修了。2013年4月より練馬光が丘病院総合診療科にて勤務、2015年5月退職。その後、ニューヨークマウントサイナイ大学関連病院の内科で勤務、2018年6月修了[14][15]。2018年8月米国内科専門医取得[16]。以降、埼玉医科大学総合診療内科助教を務めた[17]。帰国後は、留学を経験して日米双方の医療のありかたを知ったからこそ、「日本なりの内科医、総合内科医として同じスキルセットをもった医師を育てたいという思い」を強くした[18]。2020年8月からはニューヨークに戻り、マウントサイナイ医科大学の老年医学・緩和医療科に所属、老年医学フェローを経て、2022年7月よりアシスタントプロフェッサーを務める[6]。その他、講談社mi-mollet(ミモレ)で連載中[1]

2021年1月日本国内での新型コロナウイルスワクチンに関する誤情報のSNS上の拡散や不安の高まりに問題意識を持ち、「コロワくんサポーターズ」を結成[2][9]。2021年2月6日にLINE上のチャットボットサービス「コロワくんの相談室」をリリース。以降、ワクチンに関する正しい情報を広げ、医療現場の負担を軽減するため、数多くのメディアに出演し、コロワくんの輪を広げる活動をしている。また、「一人でも多くの方が自己実現でき、海外の舞台で活躍できるよう」医療英語学習を専門とするプログラムを運営する「めどはぶ」(Medical English Hub)を立ち上げ、代表を務めている[19][8]

フジテレビ系列「FNN Live News α」のコメンテーターを務めている[5][13]。2022年には講談社から『最高の老後 「死ぬまで元気」を実現する5つのM』を、2023年にはマガジンハウス新書から『健康の大疑問』を出版。

著書

単著

  • 『最高の老後 : 「死ぬまで元気」を実現する5つのM』講談社、2022年6月
  • 『健康の大疑問』マガジンハウス、2023年1月
  • 『認知症になる人ならない人 : 全米トップ病院の医師が教える真実』講談社、2025年6月

編著、共著

  • 『総合内科病棟マニュアル』筒泉貴彦, 山田悠史, 小坂鎮太郎:編集、メディカル・サイエンス・インターナショナル、2017年5月
  • 『あめいろぐ臨床英語 = "Ameilog" book on clinical English』反田篤志:編著, 山田悠史, 百武美沙, 高橋康一, アブラハムもと子, 齋藤雄司:共著、丸善出版、2020年4月
  • 『総合内科病棟マニュアル 疾患ごとの管理(赤本)』筒泉貴彦, 山田悠史, 小坂鎮太郎:編集、メディカルサイエンスインターナショナル、2021年6月
  • 『総合内科病棟マニュアル 病棟業務の基礎(青本)』筒泉貴彦, 山田悠史, 小坂鎮太郎:編集、メディカルサイエンスインターナショナル、2021年7月
  • 『THE内科専門医問題集1・2』筒泉貴彦, 山田悠史:チーフエディター、医学書院、2021年4月
  • 『新型コロナワクチンQ&A100 : 日米で診療にあたる医師ら10人が総力回答!』コロワくんサポーターズ:著、日経メディカル開発、2021年4月
  • 『総合内科病棟マニュアル病棟業務の基礎』筒泉貴彦, 山田悠史, 小坂鎮太郎:編集、メディカル・サイエンス・インターナショナル、2021年5月
  • 『総合内科病棟マニュアル疾患ごとの管理 第2版』筒泉貴彦, 山田悠史, 小坂鎮太郎:編集、メディカル・サイエンス・インターナショナル、2021年7月
  • 『留学医師LIVE』(担当範囲「教科書では教えてくれない、病院で飛び交うリアルな英会話」)北原大翔:編集、メジカルビュー社、2022年2月
  • 『ぼくらのリアル!メディカル英会話フレーズ集』山田悠史, 原田洸:編著、メディカル・サイエンス・インターナショナル、2023年6月
  • 『全く英語が話せなかった私のとっておき医療英語勉強法』山田悠史:編著、金芳堂、2023年4月
  • 『コマネジメント : 39』山田悠史, 浜田治:編集、メディカル・サイエンス・インターナショナル、2023年9月
  • 『英語力ゼロからの国際学会成功ガイドブック』山田悠史, 原田洸, 園田健人:著、中外医学社、2024年2月
  • 『THE内科専門医問題集.1・2・3 Ver.2』筒泉貴彦, 山田悠史:チーフエディター、医学書院、2024年3月
  • 『みんなが知りたかった悩める"痛み"のケーススタディ : 痛みの臨床力アップのために』(担当範囲「Case15 左腕の痛み『しびれ』の『しびれ』る鑑別診断」)志水太郎:編集、診断と治療社、2024年9月
  • 『暗記しやすい!医療現場の言いかえ英単語』山田悠史:編著、金芳堂、2025年3月

監修、監訳

  • 『総合診療ブラザーズの臨床栄養講座』山田悠史:総監修, 松本朋弘, 小澤秀浩:企画・編集協力、丸善出版、2023年9月
  • 『ポケジェリ : AGS高齢者診療マニュアル』山田悠史, 原田洸, 榎本貴一:監訳ほか、メディカル・サイエンス・インターナショナル、2024年8月
  • 『老年医学のトビラ』山田悠史:監修、メディカル・サイエンス・インターナショナル、2025年8月

連載

出演

ラジオ

テレビ

  • TBS系列「ひるおび!」(2021年1月25日)NYからのリモート生出演
  • フジテレビ系列「めざましテレビ」(2021年1月27日)インタビュー出演
  • 日本テレビ系列「ミヤネ屋」(2021年1月27日)NYからのリモート生出演
  • TBS系列「ゴゴスマ」(2021年1月27日)コメント出演
  • フジテレビ系列「とくダネ!」(2021年1月28日)コメント出演
  • NHK総合「週刊まるわかりニュース」(2021年1月30日)インタビュー出演
  • テレビ朝日系列「サタデーステーション」(2021年1月30日)インタビュー出演
  • TBS系列「サンデージャポン」(2021年1月31日)NYからのリモート生出演
  • 日本テレビ系列「シューイチ」(2021年1月31日)インタビュー出演
  • テレビ東京「ガイアの夜明け」(2021年2月2日)インタビュー出演
  • ABEMA TV「ABEMA PRIME」(2021年2月10日)NYからのリモート生出演
  • NHK総合「ニュース7」(2021年2月12日)インタビュー出演
  • 米CNN (2021年2月27日)インタビュー出演
  • 英BBC (2021年3月5日) インタビュー出演
  • テレビ朝日「サンデーステーション」(2021年3月26日)
  • フジテレビ系列「Live News α」(2021年3月31日、5月29日、6月8日ほか)[25]
  • フジテレビ系列『めざまし8』[26]

ほか

脚注

出典

  1. ^ a b c mi-mollet”. 2025年9月10日閲覧。
  2. ^ a b c d 山田 悠史”. 現代ビジネス. 2025年9月10日閲覧。
  3. ^ a b c d 第26回 夏の猛暑、実はあなたの老化を「喫煙レベル」で加速させていた!今すぐできる対策とは?”. ケアネット (2025年9月4日). 2025年9月10日閲覧。
  4. ^ 全ての人が安心して過ごせる未来を守る――山田 悠史さんが高齢者診療の道に進んだ原体験、現場でのやりがい”. 日本慢性期医療協会 (2024年9月30日). 2025年9月10日閲覧。
  5. ^ a b c 山田 悠史”. newspicks. 2025年9月10日閲覧。
  6. ^ a b 医療英語の極意! 患者の心をつかむ問診テクニック 第35回 「少しチクッとしますよ」は英語で何と言う?”. m3.com (2025年7月26日). 2025年9月10日閲覧。
  7. ^ 米国在住の現役医師が登壇する「医療英語学習プログラムの人気の秘密」”. 民間医局コネクト (2022年8月22日). 2025年9月10日閲覧。
  8. ^ a b アクティブラーニングで英語習得!医療者限定のオンラインプログラム開講”. ケアネット (2021年7月15日). 2025年9月10日閲覧。
  9. ^ a b LINEワクチン相談、コロワくん誕生の陰に医師の苦悩”. 朝日新聞 (2021年2月9日). 2025年9月10日閲覧。
  10. ^ 第1回① 山田悠史先生”. 『100人の医師の、想いをつなぐ連載』 医師100人カイギ (2024年4月15日). 2025年9月10日閲覧。
  11. ^ 山田悠史”. NewsPicks. ニューズピックス. 2019年4月27日閲覧。
  12. ^ Inc, Voicy. “ミモレ「山田悠史「医者のいらないラジオ」」/ Voicy - 音声プラットフォーム”. Voicy - 音声プラットフォーム. 2023年2月9日閲覧。
  13. ^ a b NY在住・新進気鋭の専門医が健康常識を問う! 山田悠史『健康の大疑問』がAudibleで登場 - 9月3日より配信開始(PR TIMES)”. 毎日新聞 (2025年9月3日). 2025年9月10日閲覧。
  14. ^ Class of 2018 Categorical Residents (PDF)
  15. ^ 山田悠史「臨床留学への道を経験して (PDF) 」 - 東京海上日動メディカルサービス(2015年5月1日)
  16. ^ YUJI YAMADA - American Board of International Medicine
  17. ^ 米国臨床留学を実現した総合診療医の次なるステップ”. coFFee doctors. 2025年9月10日閲覧。
  18. ^ 米国医療、日本にそのままで馴染まないワケ”. Doctors LIFESTYLE | m3.com. 2019年4月27日閲覧。
  19. ^ 医療英語学習プログラムなら|めどはぶ”. Medical English Hub. 2025年9月9日閲覧。
  20. ^ Team, NP Community (2018年9月3日). “日本で広まるか? アメリカで進むオンライン薬局”. NewsPicks. 2019年4月28日閲覧。
  21. ^ Team, NP Community (2018年12月20日). “医師が教えるインフル対策でもっとも大切なこと”. NewsPicks. 2019年4月28日閲覧。
  22. ^ OH! HAPPY MORNING(ハピモニ)”. 2021年1月30日閲覧。
  23. ^ プロファイラー:ニューヨーク・マウントサイナイ医科大学老年医学緩和医療科医師山田悠史① | CASE FILE from JAM THE WORLD”. SPINEAR (スピナー). 2021年1月28日閲覧。
  24. ^ いよいよ日本でも始まったワクチン接種『川口技研presents~久保純子 My Sweet Home』”. 文化放送 (2021年3月18日). 2023年2月9日閲覧。
  25. ^ 世界初アルツハイマー病新薬を米FDAが承認 専門家「ゲームチェンジャーになるとは考えにくい」(FNNプライムオンライン)”. Yahoo!ニュース. 2021年6月12日閲覧。
  26. ^ 【わかるまで解説】“全数把握なし”米英では何が?在米医師「日本は治療薬の処方プロセスが複雑」”. FNNプライムオンライン めざまし8 (2022年8月25日). 2025年9月10日閲覧。

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「山田悠史」の関連用語

山田悠史のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



山田悠史のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの山田悠史 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS