山岸由佳とは? わかりやすく解説

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山岸由佳

山岸由佳の俳句

かはたれの黒猫に会ふそぞろ寒
つぎつぎと小石のやうなしやぼん玉
まつしろな紙の足りない梟よ
みづぎはの鳥の残像桜咲く
クロッカスあなたのことはよく知らない
ピエロ立つ春の梢のゆれはじめ
マネキンの心臓冬の夕日差す
モザイクの小鳥のいつも九月かな
七色の仮想空間消えて蟬
亀鳴くかこつちの道がおもしろい
人差しゆび木の葉の影を拾ひをり
冬木発つバスうつくしく海の底
山吹やきれいな夜の待つてゐる
揺れてゐる影だんだんに冬の蝶
日焼けして眼帯の子の打つメール
昼顔のやうなまなざし本ひらく
最果ての木々に祝はれ春の蟬
月光に雪の溶けゆく音を聞き
浜昼顔時計の針に雲流れ
満月の浅瀬は砂を吐きつづけ
猫のこゑ完成近き虹の下
百合の花覗けば青き屍かな
花菖蒲川のつづきに眠りをり
草に風ロープ張られてゐる泉
葉桜のなか温めてゐる翼
雪の果観覧券を栞とす
雪ふれり振り子時計の中に父
電車から降り夕焼が止まらない
骨のなき魚林檎の花の窓
鳥帰るわたくしといふ森の奥
 



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