小宅容義とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 人名 > 作家 > 歌人 > 歌人 > 小宅容義の意味・解説 

小宅容義

小宅容義の俳句

げんげ田がいやで紫雲英は畦に出づ
たんぽぽの絮ぞくぞくと狂院に
だしぬけにうごくおもちゃのかぶと虫
はじけたる釦が冬の暮を截る
ひかり來る片目の義眼原爆忌
びっしりと向日葵の種子地震走る
ふはふはとゆく百姓の冬帽子
ものおとのかたちが浮かび雪降れり
やすやすと人は吹かれて二日月
セーターの上にセーター街古りぬ
人形のみえぬ片頬つねに 冬
仏飯の隙間にありし雪のひだ
佛性は雪の白さに凭りかかり
冬日壊え千年腑なき九體佛
冬空に収まりきらぬ空の青
凍てしまま鶴の一身あふれさす
列をなす製氷すべて發光器
口も手も八丁以上牡蠣割女
地震の後綿入婆のただならず
天女覺め精蟲ふかく冬眠す
寒昴なきがらの母隣りせり
小春日の帽を掲げる別れかな
山裾はかすみ易くて鳥けもの
形代の刎頸わらひ引き連れて
春手套よりあらわれし手を握る
春淡しドーナツに穴ひとつずつ
曼荼羅のおぼろの奥に鳥ら息す
木枯しの間隙に入る二枚舌
枇杷むくに執す書の恩かさねつつ
桃園を殺しつつ道伸びてゆく
水の上に生まるる火宅夕ざくら
水平に水平に白曼珠沙華
瑠璃の空みて干柿の物狂ひ
眼下に鷹鷹に眼下の日本海
石が口ひらく葬りの五月闇
秋の暮かたまって水うごくなり
稻妻やわがキリストは遠くして
空の蒼さをいひたいのだが「あわわわわ」
空気にも起伏のありて尾花かな
背後より秋風帽を振るひとに
荊冠として強霜は髪にたつ
薰風の奥へ奥へと手をつなぐ
蛇として縷として水漬き冥むなり
蛇の目やもうすぐ月の出る時間
蠟涙や迫る女犯の隙間風
言の葉はひとりの砦夏うぐいす
赤い雪がネオンの幅を通り過ぎる
釘を打ち靑き翳打ち修道尼
針金が太くて冬の葡萄園
陸よりも海はしなやか雁渡し
 




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「小宅容義」の関連用語

小宅容義のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



小宅容義のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
現代俳句協会現代俳句協会
Copyright(C) 現代俳句協会

©2024 GRAS Group, Inc.RSS