孝行之巻とは? わかりやすく解説

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孝行之巻

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/06 16:49 UTC 版)

孝行の巻』(こうこうのまき;沖縄語:コーコーヌマチ)は、組踊のひとつであり、玉城朝薫によって創作された作品である。

初演年は明らかではないが、1756年、尚穆王冊封の祝宴にて上演された記録が残っている。

あらすじ

屋良漏池 やらむるちに棲む大蛇が嵐を引き起こし、田畑を荒らし村々に災厄をもたらしているという設定から始まる。占い師「時の大屋子」の託宣により、14〜15歳の子を大蛇の生け贄として供えることで災いが収まるとされた。

これを受け、役人は高札を立て、貢献者の家族には生活の保障を与えることを告げて、生け贄となる者を募る。貧しい暮らしを送る姉弟のうち、姉は家族の将来のために自らを差し出す決意をする。弟に別れを告げた後、姉は役人のもとを訪れ、母と弟を救ってほしいと願い出る。

姉は祭壇へと連れて行かれ、祈りを捧げる中、大蛇が出現する。だがその瞬間、天から観音が降臨し、大蛇を滅して姉を救い出す。

一方、姉が生け贄になったと聞いた母は、弟を激しく責め、屋良漏池へ向かう。途中、奇跡を知った役人たちが、母と弟に出会い、姉と涙の再会が実現する。

この出来事に感動した王府は、姉を王子の妃に、弟を王女の婿に取り立てると告げる。親子はそれを喜び、帰途につく。

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