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國定義明

國定義明の俳句

かげろふが人体模型に血を流す
こおろぎの防空壕に鳴き残る
さつき華やぎ一石一仏しづもりて
みどり児の拳の汗も乳の匂ひ
バラ百花石像百態吼ゆるかな
ヒロシマ忌流人のごとき縁者あり
休職や透視の胸の汗噴かず
光るものみなひかり終へ雪の暮
公園を掃いても掃かなくても落葉
初日浴ぶ寝たきり母の小宇宙
十三夜母の記憶は風ばかり
受験子の爪噛み憩ふ石の上
吊るされしもののごとくに二月くる
土筆出て去年と違ふ風に逢ふ
城を背に城より高き春着妻
天真青絢爛豪華なる稲穂
寒雷雨唐竹割りに滝落とす
強霜に顔小さくして燐寸擦る
抱かるるも縋るも水子氷雨中
新築の木の香土の香雛飾る
日の光りあふるる市街新酒の荷
日本も日本人も梅雨に入る
明治より平成までの母の屠蘇
春愁の胸扁平に透視さる
有事立法落葉溜め立つ兵の墓
本土恋ふ足指に乗す夜光蟲
枯蟷螂落葉もろとも吹かれとぶ
桃剝いていよいよ妻の白光す
梅雨に入る水のにほひの永平寺
樹のうらに鬼酔ふてゐる山始
母恋へば父も出てくる春の夢
沖縄忌どこへ逃げても海ばかり
海女潜る寒潮誰からも喝采なく
渓流を足裏に聞き稲を刈る
滝行者渾身水色に徹す
火の山の怒り激しき蟻拾ふ
灯を入れて車掌の無口日短し
真夏日の頂点にある溶鉱炉
神垣に巫女燐寸置きて落葉焚く
秋かもめ運河の家船番地もつ
秋落暉砂丘の風を身ひとつに
稲刈ってどすんとくらき日本海
篝火に鵜の疲れくるわが晩年
蟋蟀の髯に灯ともる誕生日
被災地の鴉したたか陽炎へり
躬のどこも貧しく啜るとろろ汁
酔漢の睡りの中も飛花落花
鋼なす雪嶺アイヌ史は永し
鶴一羽白き化身となりて啼く
CCと鳴きDと啼き蟬飛散
 



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