吉田 未灰とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 人名 > 作家 > 歌人 > 歌人 > 吉田 未灰の意味・解説 

吉田未灰

吉田未灰の俳句

いそぐ蟻なまける蟻とすれちがふ
いまは亡き人のみ恋し法師蟬
かたまつて蝌蚪ら密議をこらしゐる
かなしびのうするはかなしひろしま忌
さへずりや遍路の笠の花結び
すきま風ばかりふた間に妻子臥て
たたずめば吾も一木や鰯雲
ひとつばたご咲き天上の八束笑む
ひと謗りきて綿虫にまつはらる
ふるさとに向きふらここを高く振る
ふるさとは冬木の頃にのみ近し
わが影をはみでし木の芽月夜かな
をだまきの花の濃ければ逢ふと決む
シャボン玉の中に吾れをり毀れさう
マスクしてあたら美形を台なしに
一月の畦まつすぐに行くほかなし
一月や神へ仏へ身銭きる
七変化咲くだまされてばかりかな
七月の燈台の白波濤の白
万緑を裂き吹割の瀧現るる
亀鳴くにあらず妻泣く夜なりけり
亀鳴くや隠し湯に行く長廊下
五合庵への道は急坂蚯蚓太し
任侠の気風いまなし括り桑
兜虫はかなしき玩具たたかへり
冬さくら夜はけものらを憩はしむ
冬椿咲けり父母在り孝なさず
冬芽鋭き峡の瀬音は天に抜け
冷まじや一弾のごと訃報受く
冷まじや妻も俳弟子叱らねば
凩に髪膚たたかれつつ老いぬ
刈田風さぶし夜勤へ首さげて
刺客待つゆとりのごとし懐手
南無一歩つくつく法師背に肩に
南無妙と吐く白息もほとけのもの
啄木忌さみしくなりて逆立す
囀りや翅あらぬ吾もかろやかに
回転木馬のレコードかすれ十二月
地虫は尻から子は頭から世に出しや
墓掘りが来て炎天が穴だらけ
夏めくやシャツよりのぞくはたらく胸
夕日柿いろハチローの詩甦へる
夕虹に老妻と佇つどこか濡るる
夕野火へ駆け少年ら影絵めく
外套の襟立ててより無頼めく
夜ざくらへ徒党組みゆく愚かしや
夜の蜘蛛つつと降りけむ誰か死す
夜焚火に葬りの後のもの燻る
夜霧濃し運河は茫と灯を浮かす
天道虫だまし己れを欺し生く
 




固有名詞の分類

このページでは「現代俳句データベース(人名)」から吉田 未灰を検索した結果を表示しています。
Weblioに収録されているすべての辞書から吉田 未灰を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
 全ての辞書から吉田 未灰を検索

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「吉田 未灰」の関連用語

吉田 未灰のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



吉田 未灰のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
現代俳句協会現代俳句協会
Copyright(C) 現代俳句協会

©2024 GRAS Group, Inc.RSS