加藤光樹とは? わかりやすく解説

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加藤光樹

加藤光樹の俳句

しんしんと閑けさ聴こゆ今朝の春
たんぽぽの絮に白血球騒ぐ
はちきれる若さもあらむ鉄砲堰
一拍を置く雷鳴の想い入れ
三次元には収まらぬ夏の夢
九年母や頑固を通す生きっぷり
亀の鳴くその一言を聴き洩らす
何事も無き空しさの日向ぼこ
冬の陽に射されて笑う鬼瓦
凍瀧の緩み初めしは陽に吸わる
凍蝶の舞いおさめしは弥陀の肩
初曙光地球の廻る音がする
南風来て街の灯遠く星になる
名にかかる驕りを泣くや法師蟬
啄木鳥の語るは木々の恋のこと
天の川潜りて見えし曾孫の顔
寝待月夢で裏側覗かせる
嶺を枕昼寝の雲の長鼾
抜けて来て一言もらす隙間風
昨日より近き遠嶺田に早苗
木枯しに打たれ羅漢の歩き出す
渓の風かわし燕の一閃す
澄む水に勝る言葉の透明感
火のつかぬ炭の小言にある一理
灯の中に灯の育ちおり夜半の春
瓜実の正体見たり桃の芯
生きざまのままに枝張る冬﨔
真直ぐに思考交錯する寒林
竜胆の楚々と語りし鄙の史
笹鳴きや嬰の片言にも心
終章を記憶の底に別れ霜
脇役に見せどころあり麦の秋
脱ぎ捨ての靴拗ねている浜日傘
花火追い川面に揺らぐ人の声
若葉萌ゆ色に百歳樹の強さ
茶摘女の日除けに隠す気の動き
荒れ山を捨てるなかれと木瓜の花
薫風の起点何処かに天の洞
蛤になるか渚を舞う雀
言霊の陽炎うており大砂丘
追伸を思わず長く秋の蟬
遠嶺の風の便りに降る木の実
野の風を舌先に呼ぶさくらんぼ
闇汁に解けてしまった世迷い言
降る雪や無限をはらむ六角形
青北風に事の運びを質さるる
青嵐海に出でては平らかに
風に雲飛ばして山の笑い合う
風鈴に閑けさを聴く街の騒
龍淵に潛むや風の立ち止まず
 




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