公認内部監査人とは? わかりやすく解説

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公認内部監査人

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/10 08:31 UTC 版)

公認内部監査人(こうにんないぶかんさにん, Certified Internal Auditor, CIA)は、組織体の内部監査についての知識・技能を証明することを目的とする、アメリカ合衆国発祥の国際資格である。

公認内部監査人
英名 Certified Internal Auditor
略称 CIA
実施国 アメリカ合衆国
資格種類 国際資格
分野 内部監査
試験形式 CBT
認定団体 The Institute of Internal Auditors
認定開始年月日 1974年11月
公式サイト https://na.theiia.org/Pages/IIAHome.aspx
ウィキプロジェクト 資格
ウィキポータル 資格
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概要

アメリカに本部があるThe Institute of Internal AuditorsIIA、内部監査人協会)が主催・認定する国際資格であり、1974年11月に開始された[1]。資格認定試験は、世界約190の国と地域で18の言語により実施[2]されており、日本では、IIAの日本代表機関である日本内部監査協会(IIA-Japan)が1999年11月より日本語での試験を実施している。日本における合格者数は2020年末までの累計で約10,000人[3]

試験内容

テストセンターにおけるコンピュータベーステストで実施され、通年で出願・受験が可能である。試験科目は以下の3つのPartに分かれている(2014年5月現在)[注釈 1]

Part I  内部監査の基礎
Part II  内部監査の実務
Part III 内部監査に関連する知識

資格認定要件

全科目の試験に合格し、かつ以下の要件を3年以内に全て満たすことが必要である。

  • 教育要件
    4年制大学卒業ないし、3年以上在学の大学生・大学院生、大学・大学院の教員であること。短大卒等の場合は、実務経験の必要期間が長くなる。原則、受験時に学士号を有していることが条件であるが、卒業見込み等の場合でも受験可能である。その場合、試験合格後に卒業証明書を提出する必要がある。
  • 内部監査の専門家(上司、CIA資格者等)の推薦

継続的専門能力開発制度(CPE)

公認内部監査人は、内部監査人としての知識や技能を維持かつ最新のものにし、内部監査の基準・手続・技法に関連する諸問題を常に把握し、その能力を向上・発展させる責務がある。このため、資格維持に当たっては、研修など既定のポイント以上の活動を行う必要がある。

その他

IIAの認定国際資格には、公認内部監査人のほか、内部統制評価指導士(CCSA:Certification in Control Self-Assessment)、公認金融監査人(CFSA:Certified Financial Services Auditor)、公認公的部門監査人(CGAP:Certified Government Auditing Professional)、公認リスク管理監査人(CRMA:Certification in Risk Management Assurance)、Qualification in Internal Audit Leadership(QIAL)がある。このうち、CCSAはCRMAに統合され、CFSA及びCGAPは修了検定制度に移行することがIIA国際本部において決定されたが、修了検定制度の詳細は2021年現在では発表されていない[4]。 また、日本内部監査協会の国内資格には、内部監査士、金融内部監査士、情報システム監査専門内部監査士がある。

脚注

注釈

  1. ^ 2013年までは4科目制であった。それまでは会計資格やMBA取得者はPartIVを免除できたが、現在は科目免除制度はない。

出典

関連項目

外部リンク



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