入江川 (神奈川県)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/27 01:31 UTC 版)
入江川 | |
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入江川下流部(子安通)
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水系 | 入江川水系 |
種別 | 準用河川 |
水源 | 神奈川県横浜市鶴見区東寺尾付近 |
河口・合流先 | 横浜港 |
流域 | ![]() |
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入江川(いりえがわ)は、神奈川県横浜市を流れる準用河川。鶴見区および神奈川区を流域としている。
概要
入江川は鶴見区東寺尾付近を源流とし、西に流れた後、神奈川区西寺尾付近でJR横浜線と並行して南へ流路を変える。大口通商店街の脇を通り、神奈川区子安通付近で6つの派川(運河)に分かれ、最終的に横浜港へ注いでいる。川の管理延長は約2,390メートルとなっている[1]。
流域の特徴
中下流域は石積み護岸となっており、両岸には住宅が密集し、市街地の中を流れる都市河川の様相を呈している。下流部は潮の影響を受け、ボラなどの魚類が見られるほか、近隣には大口商店街など下町の風情が残っている[1]。
歴史
かつては山からの湧水を水源としていたが、都市化の進展により湧水が減少し、水質悪化や流量減少が進んだ。その後、下水道整備によって水質は改善され、現在では神奈川水再生センターで高度処理した下水処理水を利用し、せせらぎや水辺空間の再生が図られている。これにより「入江川せせらぎ緑道」として散策路や植栽が整備され、市民の憩いの場となっている。1998年には「蘇る水100選」として表彰されている[2]。
河口部
河口付近は、かつての漁師町の面影を残しており、戦前は江戸前のハゼやアナゴ漁の漁港として栄えた。現在は主に遊漁船やプレジャーボートの基地として利用されている。
脚注
- ^ a b “横浜の河川紹介 - 入江川”. 横浜市 (2021年3月23日). 2025年7月5日閲覧。
- ^ “甦る水100選”. 国土交通省 (2000年9月). 2025年7月5日閲覧。
関連項目
- 入江 (横浜市)
- 戦車闘争 (政治闘争) - 入江川下流運河の「村雨橋」が主要舞台になったため「村雨橋事件」とも呼ばれる。
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