元嘉 (広陽王)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 元嘉 (広陽王)の意味・解説 

元嘉 (広陽王)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/13 02:28 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

元 嘉(げん か、生年不詳 - 511年)は、北魏皇族。広陽懿烈王。

経歴

広陽簡王拓跋建の子として生まれた。若くして沈着聡明で、感情を顔色に表さず、武勇と知略を兼ね備えていた。孝文帝の初年、徐州刺史に任じられた。兄の拓跋石侯の子の広陽定王拓跋遺興が死去すると、485年太和9年)[1]、広陽王の封を嗣いだ。孝文帝が南征の軍を起こすと、元嘉は兵を率いて均口を遮断するよう命じられたが、命令に違反して敵を逃してしまい、孝文帝の叱責を受けた。

499年(太和23年)[2]、孝文帝の遺詔により尚書左僕射とされ、咸陽王元禧らとともに輔政にあたった。司州牧に転じた。501年景明2年)[3]洛陽に320坊を築くよう上表して聞き入れられ、5万人を動員して工事がおこなわれた。衛大将軍・尚書令に任じられた。504年正始元年)[3]儀同三司の位を加えられた。

元嘉は飲酒を好み、泥酔して宣武帝の前で醜態をさらすこともあったが、皇族の年長者であったことから、宣武帝もかれに寛容であった。事あるごとに彭城王元勰・北海王元詳・高陽王元雍らと宴席に集い、歓を尽くした。507年(正始4年)[3]司空に上った。509年永平2年)[3]司徒に転じた。

511年(永平4年)3月壬戌[3]、死去した。侍中太保の位を追贈された。は懿烈といった。

妻子

  • 穆妃(宜都王穆寿の孫娘)

  • 元僧賜
  • 元燈明

脚注

  1. ^ 魏書』孝文帝紀上
  2. ^ 『魏書』孝文帝紀下
  3. ^ a b c d e 『魏書』宣武帝紀
  4. ^ 拓跋虎墓誌

伝記資料

  • 『魏書』巻18 列伝第6
  • 北史』巻16 列伝第4

「元嘉 (広陽王)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「元嘉 (広陽王)」の関連用語

1
56% |||||

2
32% |||||


4
16% |||||


6
14% |||||

7
12% |||||

8
10% |||||

9
4% |||||

10
4% |||||

元嘉 (広陽王)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



元嘉 (広陽王)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの元嘉 (広陽王) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS