伊藤政美とは? わかりやすく解説

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伊藤政美

伊藤政美の俳句

かりがねや送るとは立ち尽くすこと
ががんぼも人も死ぬとき仰向けに
くらがりの続きへ蟬の出てきたる
これ以上枯れぬと枯木たつてをり
さざなみへさざなみの来る春の川
ひとつ灯りつづけてともる冬の村
ぴしぴしと堅炭ゆるむ母なき冬
まっ白いセーターを着て逢いにゆく
まつさらなけふの始まる沙羅の花
まひまひの廻りつづけて生きてをり
三尺といふはよき距離白牡丹
乱るるといふ美しさ秋桜
何もかも通り過ぎたる桜かな
冬銀河この世通りし父よ母よ
囲はれて美しくなる冬牡丹
夜店にゐた少年いまも虫を飼ふ
夜桜の方が会へると思ふから
大根蒔く来年も蒔く死ぬまで蒔く
大欅蟬を鳴かせてまだ途上
天網の疎にして疎なり鵙の贄
山褒めて風ほめて田を仕舞ひけり
揺るるたび花増えてゐる雪柳
朧の夜生きてゐるから訃報来る
枯れてゆく蟷螂にあり炯眼は
桐の花わが老いしこと母知らず
次の世も会ひたき人と花に居り
死者も生者も万雷の蟬の中
汗の子よ泣け何にでもなれるから
浮いてゐる春の鴨にもこころざし
消ゆるまで人のかたちで枯野行く
潜りたる茅の輪に水の匂ひせり
生き下手の死に下手の父花散るよ
白鷺も薄目して飛ぶ昼の月
盤石の岩にも隙間蟻の列
眠りても桜の見ゆる花疲れ
羅や人の心にまへうしろ
草を刈る母に会ひたし草を刈る
菊人形言葉足すごと菊を足す
落椿蕊立ててみな無傷なり
薄氷ゆつくりともの忘れゆく
蛍袋空つぽといふ満ちたるもの
蜥蜴の尾いくつ捨てたる人の縁
裏山のごろりとありぬ大青田
裏山の大きくありぬ春の闇
貧乏のわが家桜豪華なり
遠くまで見ゆる淋しさ冬欅
隙間なく蟬鳴く一人にはなれず
風の木が鳥の木となり春の山
風よりも遠きところに冬芒
首立てて沖見て泳ぐ不遇の時
 




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