中村誠_(グラフィックデザイナー)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 中村誠_(グラフィックデザイナー)の意味・解説 

中村誠 (グラフィックデザイナー)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/17 22:42 UTC 版)

中村 誠(なかむら まこと、1926年5月9日[1] - 2013年6月2日[2])は、日本のグラフィックデザイナー千葉工業大学教授。資生堂宣伝部のアートディレクターとして活躍した

来歴

岩手県盛岡市肴町出身。実家は「中村ゴム店」[3]

盛岡商業学校(現・岩手県立盛岡商業高等学校[4][5]在学中に戦争が始まり、短い人生になるかもしれないから好きなデザインを学びたいと、東京美術学校(現・東京芸術大学)デザイン科に進学し、1948年に卒業。子供の頃から資生堂の広告やPR誌『花椿』、山名文夫に憧れ、在学中から同社宣伝部でアルバイトしていた[6]。山名の没後は、作品集の編・刊行に関わった。

1949年に資生堂宣伝部に入社[7]し、アートディレクターとして活躍した。

1969年 資生堂宣伝部制作室長、1977年 宣伝部長兼制作室長、1979年 役員待遇宣伝部長、1987〜2000年 資生堂顧問のほか、国際グラフィック連盟(AGI)会員、東京ADC委員、JAGDA理事を務めた[8]

宣伝担当

1963年に資生堂海外向け企業ポスター(写真・横須賀功光)で日宣美会員賞受賞[6]。1966年には、前田美波里を起用し、日本企業初のハワイロケで撮った「ビューティケイク」のキャンペーンポスター(写真・横須賀功光、デザイン・石岡瑛子)が評判となり、海外旅行ブームという社会現象まで巻き起こし、山口小夜子を起用した一連のポスターでは、大胆なトリミングで日本の美を表現し話題となった[3][6]

1972年のグラフィックトライアル作品「江戸小紋と北斎」 など広告以外の作品も手掛けた[9]。1976年にはネイルアートのポスター(写真・横須賀功光)でワルシャワ国際ポスタービエンナーレ金賞を受賞した[6]

退社後

資生堂定年退職後はフリーのグラフィックデザイナーとなり、1995年に開催された「写楽生誕200年祭」のポスターや、2001年JAGDAポスター展でグランプリを獲得するなど活躍した[6]

1993年に紫綬褒章を受章。ADC賞などの広告賞も多数受賞した[2]。長男中村成一[10]はカメラマン。

著書・作品集

  • 「中村誠の仕事」(講談社)
  • 「江戸小紋と北斎」
  • 「モナリザ百微笑」(ウナック・トウキョウ)

脚注

外部リンク

  • 美術(作家) - 盛岡観光情報
  • 中村誠 - 物故者記事-東文研アーカイブデータベース-東京文化財研究所

「中村誠 (グラフィックデザイナー)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「中村誠_(グラフィックデザイナー)」の関連用語

中村誠_(グラフィックデザイナー)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



中村誠_(グラフィックデザイナー)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの中村誠 (グラフィックデザイナー) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS