中村寛_(格闘家)とは? わかりやすく解説

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中村寛 (格闘家)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/04 05:08 UTC 版)

中村 寛
基本情報
通称 人獣
階級 ライト級
身長 164cm[1]
体重 63kg
誕生日 (1996-10-31) 1996年10月31日(29歳)
出身地 日本 大阪府八尾市
スタイル 空手キックボクシング日本拳法
プロキックボクシング戦績
総試合数 25
勝ち 19
KO勝ち 14
敗け 5
無効試合 1
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中村 寛(なかむら かん、1996年10月31日 - )は、日本キックボクサー。BK GYM所属。2019年にDEEP☆KICK-60kg級王座獲得を経て、RISEに出場。RISEでは2023年にライト級(-63.0kg)王座を獲得し、2025年に-61.5kg級の世界トーナメントで優勝。

経歴

大阪府八尾市出身。アマチュアで空手団体優勝、日本拳法東日本優勝[2]。2017年にホーストカップでキックボクサーとしてプロデビュー[2]。2019年6月2日にRIZINが開催した『RIZIN.16』で一刀と対戦し、ハイキックで2回KO勝利[3]。7月21日にRISEでプロ通算18勝1敗のRyukiと対戦し、3R判定負け[4]。2021年7月に大雅に判定勝利、11月にYA-MANに判定負け[5][6]。2022年6月19日に開催された『THE MATCH 2022』に出場し、K-1スーパーフェザー級王者のレオナ・ペタスに判定勝利[7]

2023年4月21日にRISEで直樹とのライト級タイトルマッチで判定勝利し、王座を獲得。8月のアリシェル・カルメノフ戦では、左肩の脱臼およびローブローをもらったことからノーコンテストとなった。12月にはRISEとGLORYの対抗戦にRISE代表選手として出場し、アフマド・アコーダットに2回に左フックでKO勝利。

2024年3月17日に開催された『RISE ELDORADO 2024』で行われたRISEとK-1の対抗戦でK-1ライト級王者の与座優貴と対戦。3回にバックスピンキックを下腹部に受け、試合が中断。これについてレフェリーの和田良覚は「金的ではなく内腿に命中したと判断してKOとしました」と説明し、KO負けとなる。この結果を受けて、試合後に「リプレイを見れば分かりますが金的でした。それに最後の金的の前から何発も金的攻撃を受けていて下腹部にダメージが溜まっていた」と話した。異議を申し立てた結果、金的に命中した可能性が高いが、与座の攻撃は故意の反則ではないとして、3R2分15秒までの判定0-2(29-30 ×2、29-29)で判定負けに裁定が変更された[8][9]

RISE -61.5kg級世界トーナメント

2025年1月29日、3月開催の『RISE ELDORADO 2025』より開始する優勝賞金1000万円の-61.5kg級世界トーナメントの記者会見が行われ、同トーナメントに出場し元RISEスーパーフェザー級王者のチャンヒョン・リーと対戦することが発表された[10]。会見では、対戦相手の印象について「今の俺が強すぎるので相手にならない」「出場する全員相手にならないので結果で証明します」などと発言した[10]。3月29日に開催された『RISE ELDORADO 2025』で行われたトーナメント1回戦でチャンヒョン・リーと対戦し、判定3-0で勝利[11]

2025年6月21日に開催された『RISE WORLD SERIES 2025』で行われたトーナメント準決勝でSB日本スーパーフェザー級王者の笠原友希と対戦[12]。3回を終えて判定0-1でドロー。延長戦で左フックでダウンを奪い、立ち上がった笠原に右フックからの左ハイキックでKO勝利[12]。勝利者マイクでは、「SBの皆さんの気持ちも背負って、生ぬるい試合をした中国人ボッコボコにして世界一になるので、世界一の姿を見に来てください」と話し、さらに「ONEチャトリがごちゃごちゃ言ってるんで、僕が世界獲ったらONEの主要メンバーを俺が全員壊しに行くので」などと発言した[12]

2025年11月1日、-61.5kg級世界トーナメント決勝が行われる『RISE WORLD SERIES 2025 FINAL』の前日公開計量&記者会見が行われ、決勝の対戦相手となった中国・仏山温拿拳館所属のエン・ペンジェーから握手を求められると拒否[13]。会見では、握手の拒否について「する必要がないと思ったので。断った、拒否したっていうよりはする気分じゃなかったという感じです」と話した[13]

2025年11月2日に開催された『RISE WORLD SERIES 2025 FINAL』のメインイベントとして行われた-61.5kg級世界トーナメント決勝でエン・ペンジェーと対戦し、3回を終えて判定1-0でドロー[14]。延長戦でペンジェーからジャブ、ヒザ、顔面前蹴り、細かいパンチをもらう中で、ペンジェーのボディに膝蹴り、左ボディ、左ハイをヒットさせ、ダウンを奪う[14]。立ち上がったペンジェーに左右フックのラッシュをかけ、試合が終了[14]。判定3-0で勝利し、-61.5kg級世界トーナメントを優勝した[14]。勝利者マイクでは以下のように語った[14]

しょっぱい試合しましたね。それが率直な自分の感想です。でもまだまだノビシロがあると思いませんか。世界一まで根性で来たので。来年、世界のベルトを作ってもらって、ONEとかいろいろな団体の選手がRISEに来れるような存在になるので。知名度だけが先行している格闘技界を、それぞれ正解はあってもいいと思いますが、僕の正解の格闘技業界ではないので、僕は全額格闘技に突っ込んでまだまだ強くなって帰ってきます。もっと凄いメインイベントを来年、楽しみにしていてください。

選手としての特徴

「俺より生物的に強い人間はいない」「対戦相手とは生物的に違う」「喧嘩では~」と度々豪語し、対戦相手より生物として勝っているとアピールする発言が多く、体の強さに自信を持っている[15]

戦績

キックボクシング 戦績
25 試合 (T)KO 判定 その他 引き分け 無効試合
20 14 6 0 0 1
5 1 4 0
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
エン・ペンジェー 3R+延長1R終了 判定3-0 RISE WORLD SERIES 2025 FINAL
【RISE WORLD SERIES 2025 -61.5kgトーナメント決勝】
2025年11月2日
笠原友希 3R+延長1R 1:48 KO(ハイキック) RISE WORLD SERIES 2025 YOKOHAMA
【RISE WORLD SERIES 2025 -61.5kgトーナメント準決勝】
2025年6月21日
チャンヒョン・リー 3R終了 判定3-0 RISE ELDORADO 2025
【RISE WORLD SERIES 2025 -61.5kgトーナメント1回戦】
2025年3月29日
エン・ペンジェー 3R+延長1R終了 判定3-0 RISE WORLD SERIES 2024 YOKOHAMA 2024年9月8日
タリソン・ゴメス・フェレイラ 3R 2:58 KO(左ハイキック) RISE WORLD SERIES 2024 OSAKA 2024年6月15日
× 与座優貴 3R 2:15 負傷判定0-2 RISE ELDORADO 2024 2024年3月17日
アフマド・アコーダッド 2R 1:31 KO(左フック) RISE WORLD SERIES 2023 Final Round 2023年12月16日
アリシェル・カルメノフ 1R ノーコンテスト(ドクターストップ) RISE WORLD SERIES 2023 2nd Round 2023年8月26日
直樹 5R終了 判定2-0 RISE167
【RISEライト級タイトルマッチ】
2023年4月21日
伊藤澄哉 2R 2:22 KO(左ストレート) RISE163 2022年12月10日
× チャンヒョン・リー 2R 1:39 TKO(レフェリーストップ) RISE WORLD SERIES 2022 2022年10月15日
レオナ・ペタス 3R終了 判定2-0 THE MATCH 2022 2022年6月19日
北井智大 1R 2:13 KO(左ストレート) RISE ELDORADO 2022 2022年4月2日
× YA-MAN 3R終了 判定0-3 RISE WORLD SERIES 2021 OSAKA2 2021年11月14日
大雅 3R終了 判定3-0 RISE WORLD SERIES 2021 OSAKA 2021年7月18日
魚井フルスイング 1R 2:45 TKO(右フック) RISE DEAD OR ALIVE 2020 OSAKA 2020年11月1日
× 宮城寛克 3R終了 判定0-3 RISE on ABEMA 2020年7月12日
× Ryuki 3R終了 判定0-3 RISE WORLD SERIES 2019 2nd Round in Osaka 2019年7月21日
一刀 2R 0:18 KO(左ハイキック) RIZIN.16 2019年6月2日
谷岡祐樹 2R 1:31 TKO(レフェリーストップ) DEEP☆KICK 39
【DEEP☆KICK-60kg級タイトルマッチ】
2019年4月7日
YO$HI 1R 2:09 KO(左ストレート) RKS GOLD RUSH 3 2018年12月16日
佐藤亮 2R 1:01 TKO(コーナーストップ) DEEP☆KICK 37 2018年9月23日
大樹 1R 0:46 KO(膝蹴り) NJKF WEST Young Fight 4th 2018年8月24日
金剛駿 1R 2:37 TKO DEEP☆KICK 35 2018年4月1日
RYUYA 3R 1:52 TKO HOOST CUP KINGS OSAKA2~チャンピオンカーニバル~ 2017年11月26日
木村颯太 2R 2:35 KO(左ストレート) HOOST CUP KINGS KYOTO 3 2017年7月9日

獲得タイトル

  • 第6代DEEP☆KICK-60kg級王座
  • 第8代RISEライト級王座
  • RISE WORLD SERIES 2025 -61.5kgトーナメント優勝

脚注

  1. ^ RISE公式プロフィール
  2. ^ a b 7,9京都大会「木村颯太VS中村寛」!”. HoostCupニュース. 2025年7月14日閲覧。
  3. ^ 【試合結果】RIZIN.16 第3試合 一刀 vs. 中村寛 - RIZIN FIGHTING FEDERATION オフィシャルサイト”. jp.rizinff.com. 2024年2月23日閲覧。
  4. ^ 【RISE】元・英雄伝説王者Ryukiが“人獣”中村寛を下す”. eFight【イーファイト】. 2024年3月7日閲覧。
  5. ^ 【RISE】”人獣”中村寛、大雅から左ハイキックでダウン奪取、流血の激戦を制す”. eFight【イーファイト】. 2024年3月7日閲覧。
  6. ^ 【RISE】YA-MANが”人獣”中村寛からダウンを奪い殴り勝ち!”. eFight【イーファイト】. 2024年3月7日閲覧。
  7. ^ 【THE MATCH】“人獣”中村寛、レオナ・ペタスに判定勝ち フルスイングで猪突猛進”. ENCOUNT. 2024年3月7日閲覧。
  8. ^ 中村寛vs.与座優貴戦について RISE 2024年3月22日
  9. ^ 千葉修宏. “【RISE】中村寛「金的鍛えに中国でも行こうか」 - 格闘技 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2025年4月22日閲覧。
  10. ^ a b 【RISE】-61.5kgトーナメントの出場選手&組み合わせが決定、中村寛が「出場する全員相手にならない」と豪語”. ゴング格闘技 - GONKAKU. 2025年11月4日閲覧。
  11. ^ 【RISE】トリンダーデがYA-MANをKO、絶体絶命の白鳥大珠が残り10秒でダウン奪う逆転勝利、原口健飛がソンヒョンに勝って再起、那須川龍心がクマンドーイをKO!中村寛がチ...”. ゴング格闘技 - GONKAKU. 2025年11月4日閲覧。
  12. ^ a b c 【RISE】那須川龍心がフルマーク判定勝ちでISKA世界王者に、スーパーフライ級転向を宣言。中村寛が激闘の延長戦で笠原友希をKO、優勝してONE狩りへ。フェザー級トーナメント...”. ゴング格闘技 - GONKAKU. 2025年11月4日閲覧。
  13. ^ a b 【RISE】中村寛「上手さか、強さか。どっちがベルトを巻くべきかは明日分かる」一瞬で斬り落とすと予告、ペンジェーは「マジックスタイルで戦う」=決勝戦”. ゴング格闘技 - GONKAKU. 2025年11月4日閲覧。
  14. ^ a b c d e 【RISE】中村寛が起死回生のハイキックでダウン奪い優勝、YURAがKO圧勝、王者対決は白鳥大珠から延長戦で2度のダウン奪った笠原弘希の勝利に、麻火佑太郎はソンヒョン超えなら...”. ゴング格闘技 - GONKAKU. 2025年11月4日閲覧。
  15. ^ RISE 7.18 :中村寛、大雅に「俺には対策練っても生物的に違うから、通用せえへんから」 | BOUTREVIEW” (2021年7月8日). 2024年3月7日閲覧。

外部リンク

前王者
直樹
第8代RISEライト級王者

2023年4月21日 - 現在

次王者
N/A



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