中井不二男とは? わかりやすく解説

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中井不二男

中井不二男の俳句

かぎろいの藤家の桜密ならず
かわたれの谷間の百合に浄雨来る
われと来よ花のある道瞽女と来よ
アルプスの雷鳴椅子の骨となる
ジャズピアノ戻り花より空くずれ
ハイビスカス海の祭を陸に展べ
七竈屋久は激しく芽吹きおり
三毛猫の隊列通る鶏頭陣
乳母車睡り入る児の白ばんば
人の世から諸鳥の世へ紅葉する
冬桜この花の下では死ねません
初湯して生涯窓の無い湯殿
初茜モーツアルトの雲迅し
初蝶や轆轤を回し世を回し
喪神の溶岩原ゆらり雪蛍
大海人は額田を追いて曼珠沙華
大輪のダリアの街を海が行く
孤愁鱈と玉葱噛みしめる
尾の失せし蜥蜴濁世を色とする
山茶花の赤灯しいる雪庇
山蟻の輪ゴムをめぐり世をめぐり
廃帝の隠れ里なる烏瓜
戦場を離れ実となる蝮草
新樹光少彦名を睡らしむ
新聞の来ぬ朝遠見の浮寝鳥
春の日の風に眼を持つ機帆船
曲屋の盗っ人となる居待ち月
木の匙に木洩れ日掬う粥祀り
木下闇木の貌の狗ぬっと出る
枯れ枝に蓑虫くるりくるり街
枯れ枝の向こうに空の育ちおり
棚田なりだまし絵となる夏の月
白骨樹眠れる山の黙示録
紅葉して空は芯より傷み出す
緋躑躅にうからやからの逃げ惑う
縦横に金魚のいくさ金魚池
自販機に見知らぬ夏を購いぬ
花合歓や壬申の乱封印す
苧環の花に倭人を遊ばせる
虫時雨鍵の要らない村に棲む
蜜蜂の山野に消えて国滅ぶ
蟬の海へ身を投げ入れて軽くなる
豚死なぬ日のあかあかと盂蘭盆会
逆らわず従わず行く鴨の陣
金縷梅や躁と鬱との縺れ合い
風花や独り二度寝の朝の贅
高層に土買い砂買い茄子咲かす
鶏小屋は空金網冬陽を囲う
 



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