上杉くんは女の子をやめたいとは? わかりやすく解説

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上杉くんは女の子をやめたい

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/02 20:22 UTC 版)

上杉くんは女の子をやめたい
ジャンル TSF
三角関係[1]
ラブコメ[1]
少女漫画
漫画
作者 やぶうち優
出版社 小学館
掲載サイト ちゃおプラス
レーベル ちゃおコミックス
発表期間 2024年5月4日[1] -
巻数 既刊2巻(2025年4月25日現在)
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 漫画

上杉くんは女の子をやめたい』(うえすぎくんはおんなのこをやめたい)は、やぶうち優による日本漫画作品。ウェブコミック配信サイトちゃおプラス』(小学館)にて、2024年5月4日より連載中[1]。更新は第1・第3土曜日。『サンデーうぇぶり』、『週刊コロコロコミック』(共に小学館)でも連載されている。

普通の男子中学生・上杉ケースケが、神社で咄嗟に言った願いで神に女体化させられたことで女子中学生としての日々を送ることになるラブコメディ作品[1]

あらすじ

上杉ケースケ(以下ケースケ)は低身長と子供っぽい見た目以外は普通の男子中学生。幼なじみである八重村瑛人のえるは家が近い関係で性別を気にせずケースケと遊んでいたが、のえるは中学に進級すると女友達と仲良くつるむようになり、瑛人はケースケの良き友人として接しているが顔の良さや成績優秀さがクラスメイト(特に女子)から目を引くようになり少し劣等感を感じていた。ある日、校舎の掃除中のケースケはのえると女友達の恋バナを立ち聞きする。女友達はケースケのことをどう思うか?と問うと、女の子だったら可愛いよねっと語り、瑛人のことを聞くと赤面しはぐらかした。 ケースケはのえるがケースケの想い人だと知り、ショックを受けた。ケースケはのえるのことが好きだったのだ。

ある日母から落書きされた千円札で買い物するよう言われたケースケは、その千円札をスーパーで使うことを躊躇い、代わりに近所の鳶石神社の賽銭に使うことにした。千円分の願い事をしようと、身長高くなりたい等数多の願い事を並び立て、さらに「のえると付き合いたい」と願ったが、自分は失恋したんだったと思い出し、咄嗟にのえると話したいと願いを変えた。そして自分が瑛人より劣っているし、のえるに男子として見られていないのなら、いっそ女だったらいいのにと考えた。その時、「願い聞きいれた」という声とともに突風が吹いた。風は吹き去り、自身の身体の異変に気づかず神社を後にし帰宅したケースケは、自分がロングヘアーの少女になっていたことにきづいた。すぐさま神社にUターンし女体化させた神社の少女神神鳶石姫命(とびいしひめのみこと)(以下姫命)に願いを取り下げてほしいと言うが、賽銭に使った千円札を取り戻さないと願いを無効にできないと告げられる。賽銭箱から千円札を取り戻そうとすると泥棒に間違えられ、事情を知った瑛人とともに再度神社に赴く。しかしすでに千円札は回収されて銀行に納められたと知り、がっかりした。後に姫命からさっきの件は気まぐれで言ったことで、例え賽銭を戻しても元に戻すことはしないと語ったことで手立てを失ったケースケは、女子として過ごすこととなったが、本人は一刻も早く元の姿に戻りたいと思っている。

登場人物

上杉 ケースケ(うえすぎ けーすけ)
本作の主人公。[要出典]愛称はケースケ。身長144.4センチメートルの小柄で中性的な男子中学生だったが、鳶石神社の神様の気まぐれで身体が女体化してしまった。以降は日常生活も学校でも女性として過ごすことになり、女性特有の変化や生活習慣に戸惑いながら過ごしている一方、たまに元の体のときの習慣が抜けないでいる。元気で明るく陽気な性格で物事をはっきり言う反面、周りの反応に傷つきやすく繊細な一面がある。あと最後まで話を聞かずに飲み込んでしまう早とちりさもある。のえるの恋バナ盗み聞き以降、後にのえる本人から実は自身を取りあうライバル関係だったと明かされるまで、瑛人のことが好きだと思っていた。瑛人のことは男子時代は頼もしい友人と思う一方で優秀なため何かと比較しまいがちとなっていたが、女体化以降は一度距離を置かれかけたことにショックを受け「ずっとそばにいてくれよ」と想いをぶつけたり、また自身が女子として時間を経るにつれ瑛人に対して持っていたコンプレックスは薄れ純粋な好意へと変わっている。女体化以降髪型はくせ毛の短髪からくせ毛のロングヘアーとなったが、髪を切っても元に戻る呪いにかかり、散髪できなくなっている。なおこれは、鳶石姫命曰く「これが本来のケースケが女性としてのあるべき姿だから」と説明された。身体機能は高く、よくマンションの1階のベランダからジャンプしている。
八重村 瑛人(やえむら えいと)
ケースケの幼なじみ。容姿端麗で成績優秀、クラスメイトからも慕われている。ケースケ曰く女だったら彼氏にしたい人物。ケースケが女体化したことを最初に打ち明けた人物で、以降変わらずに接していた。ケースケが次第に女子グループと打ち解け合うようになると、友人としての溝を感じ苗字呼びに変えてしまったことから悲しませてしまうも、そのタイミングで初潮を迎えたケースケを恥ずかしい気持ちを抑えて助けたことを機に心の内を明かし合い仲直りした。また心情面で何かとケースケを気にかけており謎が多い。例えば、1話にてのえると女友達同士のスキンシップを見て、ケースケが「逆だとBLなのにな」と喋ったあと少し間を置いてそうだなと相槌した際神妙な顔で彼から目を反らしている。さらに女体化したケースケとサイクリングした第8話ではケースケの笑顔を見たときには一際瞳が輝いている。さらに修学旅行の第11話にて男子クラスメイトの冷やかし「彼氏連れてきたぞ」の反応に怒りの反応をしている。実は神社でケースケがうちの子になればいいのにと願っており、さらに18話にて女体化する前からケースケに好意を持っていたということが判明した。これは飯野の告白を振った際に判明したことで、ケースケはこのことを知ってはいない。
家はケースケのマンションの神社を挟んだ反対側にある美容院で、カットの腕前は一流。趣味はサイクリングで、よくケースケと2人で遠出している。ちなみに女子に関しては名字読みだがのえるのみ名前呼びしている。
大倉 のえる(おおくら -)
ケースケと同じマンションの幼なじみ。垂れ目とツインテールが可愛い少女でおっとりとした優しい性格。異性のことに関しては鈍感で、さらに例えばケースケのことを「女の子だったら可愛い」等、独特のニュアンスで話してしまうため、掴みにくく友達が反応に困ることもある。以前はケースケ、瑛人と遊んでいたが年齢が上がるにつれ、同性から付き合っているのかと噂になり揶揄われてしまうことを避けるためできるだけ関わらないように過ごしていた。ケースケが女体化して以降は気軽に話しかけやすくなったことに嬉しく思っており、親しい友人としてサポートすることとなった。以降はケースケのことをケーちゃんと呼ぶようになる。ケースケから恋バナ以降瑛人のことが好きだと思われているが、実際のところはケースケが最後まで話を聞かなかったため不明。しかし実際は瑛人とはケースケを取りあうライバル関係で、本心はケースケに好意を持っていることが判明し、更には神社でケースケの女体化を願っていたことも判明した。16話からツインテールからセミロングヘアーに変化した。
鳶石姫命(とびいしひめのみこと)
ケースケの家の近所にある鳶石神社に祀られている少女の姿をした神様。おみくじの様な物で結んだツインテールにフリルのついたエプロンとワンピース丈の着物を纏い、古風な言葉を話し浮いている。ケースケを女体化させた張本人。飄々として掴みどころのない性格で、ケースケの女体化も数ある願いのうちの気まぐれで叶えさせたため、本人は有り難く思えと上から目線で思っている。しかし何かしら思うことがあり、ケースケの動向を見守っている。さらにケースケが話したいことがあるとそそくさと姿を現すことがある。ケースケからはトビーと勝手に呼ばれている。
ケースケの姉
高校生。おしゃれやネイル等女子力高めなことをしているが、性格は男っぽくサバサバしている。また物事をズバッと言うところはケースケと似ている。また、母と共にケースケの女体化を楽しんでいる。普段はハーフツインテールの髪型をし、フリルやリボンのラブリーな服を好んで着ているが、ケースケの服の趣味が正反対なため着回しはしていない。ケースケの女子制服は彼女のお下がり。また、夏服ではインナーを着ず下着の上に直接制服を着用しているため、ケースケが当初それをそのまま真似してしまっていた。
のえるの友人
髪を一つ結びしている元気でハキハキした女子生徒。時折突然後ろから胸を揉む同性前提の身体的スキンシップをしていたが、ケースケから痛いし周りの生徒(特にのえる)も嫌がっていると指摘を受け辞めた。その後はケースケの事を女子会に誘ったりするなど好意的に接している。
飯野 木綿花(いいの - )
ケースケのクラスメイトでのえるの友人。少しぽっちゃり体型で眼鏡ボブヘアーの気が優しい女子生徒。当初はのえるの友人Bのような立ち位置だったが、ケースケが準備無く生理に突入してしまったところに居合わせ助けたことを切っ掛けに一層親しくなった。瑛人に恋心を寄せていたが、元々瑛人がケースケ(が男子だった頃から)一筋なのに気付いており自身もそれにときめいていたことも含め自分が恋人になる可能性がないことが分かってしまっていたために葛藤していた。そのため自分の気持ちの整頓のためにケースケに心のこもったラブレターを瑛人に渡すよう依頼した。ケースケからラブレターを貰った瑛人から誘われて断りの告白を受けたことで肩の荷が降りたことや、エゴで告白した自身に瑛人が真摯に対応してくれた嬉しさから涙し、「告白は自分のエゴだったのに、返事をありがとう」と笑顔で答え、瑛人のケースケとの関係を純粋に応援する立場となった。フルネームはラブレターにて判明しているが下の名前の読みは不明。

書誌情報

  • やぶうち優『上杉くんは女の子をやめたい』小学館〈ちゃおコミックス〉、既刊2巻(2025年4月25日現在)
    1. 2024年10月24日発売[2]ISBN 978-4-09-872820-6
    2. 2025年4月25日発売[3]ISBN 978-4-09-873052-0

脚注

注釈

出典

  1. ^ a b c d e やぶうち優が描く女体化ヒーローの三角関係ラブコメ「上杉くんは女の子をやめたい」”. コミックナタリー. ナターシャ (2024年5月4日). 2024年10月30日閲覧。
  2. ^ 上杉くんは女の子をやめたい 1”. 小学館. 2024年10月30日閲覧。
  3. ^ 上杉くんは女の子をやめたい 2”. 小学館. 2025年4月26日閲覧。

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