ロジャー・ビゴッド (第2代ノーフォーク伯)とは? わかりやすく解説

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ロジャー・ビゴッド (第2代ノーフォーク伯)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/09 03:23 UTC 版)

ロジャー・ビゴッド
Roger Bigod
第2代ノーフォーク伯
1200年から1215年頃の紋章時代の初めに、第2代ノーフォーク伯ロジャー・ビゴッドが採用した紋章(1269年以降、第5代ノーフォーク伯ロジャー・ビゴッドにより廃止された):金地に赤い十字
在位 1177年 - 1221年

出生 1144/50年
死去 1221年
配偶者 イダ・ド・トニー
子女 ヒュー
ウィリアム
ラルフ
ロジャー
マージェリー
メアリー
家名 ビゴッド家
父親 初代ノーフォーク伯ヒュー・ビゴッド
母親 ジュリアナ・ド・ヴィア
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ロジャーの居城フラムリンガム城

第2代ノーフォーク伯ロジャー・ビゴッド(Roger Bigod, 2nd Earl of Norfolk, 1144/50年 - 1221年)は、初代ノーフォーク伯ヒュー・ビゴッドとその最初の妻ジュリアナ・ド・ヴィアの息子。

生涯

父ヒューは1176年あるいは1177年に亡くなったが、ロジャーは1189年までノーフォーク伯位を継承しなかった。イングランドヘンリー2世の治世に、継母が自らの息子らのためにロジャーの継承に異議を唱えたためである。リチャード1世はロジャーに伯位とその他の栄誉を与え、同年フランスに大使として派遣した。ロジャーは父の王室執事の職を継承した。また、ロジャーはリチャード1世の釈放交渉に参加し、リチャード1世がイングランドに戻った後は司法長官となった。

1173年から1174年にかけての反乱の間、ロジャーはヘンリー2世に忠誠を誓い続けたが、父ヒューはヘンリー2世に反乱を起こした王子らの側についた。ロジャーは1173年10月17日のフォーナムの戦いに参加し、王党派は第3代レスター伯ロバート・ド・ボーモント率いる反乱軍を破った[1]

ジョン王の治世のほとんどの間、ロジャーは頻繁に国王と同行するか、王室の用事で出かけていた。しかし、ロジャーはジョン王にマグナ・カルタへの同意を取り付けた貴族らのリーダーの1人となり、ロジャーと息子ヒューの名前は、国王がその文書の条項を順守することを保証する25人の貴族の中に名を連ねている。父子は1215年12月に教皇によって破門され、1216年にジョン王は傭兵部隊とともにイースト・アングリアに進軍し、ロジャーの居城であるフラムリンガム城英語版を包囲した。ロジャーは留守だったが、フラムリンガムの守備隊には26人の騎士、20人の護衛官、7人の石弓兵、1人の牧師、その他3人がおり、おそらくロジャーが戻って援護するまで持ちこたえるには十分であった。しかし城は2日後に降伏し、これはおそらく政治的な都合によるものと思われる。城を失ったのは一時的なものであった(ロジャーは1217年にジョン王の息子で摂政であったヘンリー3世と和平を結んだ)が、ロジャーはこの後公職から引退したとみられる。ロジャーは1221年に亡くなったが、領地はそのまま息子に継承され、ビゴッド家の権力は保持された。ロジャーは尊敬される人物であった。

結婚と子女

1181年のクリスマスの頃に、ロジャーはイダ・ド・トニーと結婚し[2]、以下の子女をもうけた。

多くの歴史家は[4]、夫妻には3人目の娘アリスがおり、第2代オックスフォード伯オーブリー・ド・ヴィアーの2番目の妻となったと推測している。もしそうであるとすれば、この結婚は血縁結婚の範囲内であった。なぜなら、ロジャーの娘は第2代オックスフォード伯の従兄弟の子にあたり、この夫婦は非常に近しい血縁関係にあったからである。

脚注

参考文献

  • Liber Vitae Ecclesiae Dunelmensis, Vol. 13
  • Morris, Marc (2005). The Bigod Earls of Norfolk in the Thirteenth Century 
イングランドの爵位
先代
ヒュー・ビゴッド
ノーフォーク伯
1177年 - 1221年
次代
ヒュー・ビゴッド



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