レイク・ワシントン造船所とは? わかりやすく解説

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レイク・ワシントン造船所

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/16 23:10 UTC 版)

レイク・ワシントン造船所(Lake Washington Shipyard)は、シアトルの東、ワシントン湖畔のホートン英語版(現在のカークランド)にあったアメリカ北西部造船所である。多くの民間船やアメリカ海軍の艦船を建造した[1]。閉鎖後、湖畔の造船所跡地は「カリヨン・ポイント都市再開発」により商業および住宅開発が行われた[2]

歴史

1900年頃のアンダーソン造船所

レイク・ワシントン造船所は、19世紀にアンダーソン造船所として設立された。この造船所は木製のタグボートフェリーの建造を専門としていた。1923年、アンダーソン造船所はチャールズ・バーカードによって買収され、レイク・ワシントン造船所と改名され、鉄鋼造船に切り替えた。第二次世界大戦中、従業員は9,000人まで増え、造船だけでなく小型船の修理会社としても大きな存在となった。レイク・ワシントン造船所は1960年代に閉鎖され、建物は解体された。その後、シアトル・シーホークスが練習場として使用した。1990年代にカリヨン・ポイントの商業・住宅開発が行われ、新しい街に生まれ変わった[3]

建造された船

レイクワシントン造船所ではアメリカ海軍のバーネガット級水上機母艦(AVP)の多くが建造された。第二次世界大戦後に沿岸警備隊に移管され、カッターや海洋基地船舶として再配備された。

建造された艦船には以下のものがある(進水または引き渡した年も記載)。

  • イサクア - フェリー、1914年
  • キッツァップ - 商船、1925年
  • Bessie Mac - 観光船、1926年
  • シーファーラー - 観光船、1926年
  • Dixie II - 漁船、1927年
  • Caleb Haley - 漁船、1928年
  • Bainbridge - フェリー、1928年
  • David B - 商船、1929年
  • W.B.Foshay - フェリー、1929年
  • Vashon - フェリー、1930年
  • Tongass 100 - 貨物船、1930年
  • ビクトリア - 観光船、1932年
  • カラカラ - 商船、1935年[4]
  • Robert Gray - タグボート、1936年
  • KW 252 - 貨物運搬船、1940年
  • パスファインダー英語版 - アメリカ海軍の測量船、1942年[5][6][7]
  • エクスプローラー英語版 - アメリカ海軍の測量船、1940年
  • アロエ級網敷設艦32隻のうち4隻
  • バーネガット級水上機母艦30隻のうち25隻
    • アプセコン(USS Absecon, AVP-23
    • シンコティーグ(USS Chincoteague, AVP-24
    • クース・ベイ(USS Coos Bay, AVP-25
    • ハーフ・ムーン(USS Half Moon, AVP-26
    • モブジャック(USS Mobjack, AVP-27
    • オイスター・ベイUSS Oyster Bay, AVP-28
    • バラタリア(USS Barataria, AVP-33
    • ベーリング・ストレイト(USS Bering Strait, AVP-34
    • キャッスル・ロック(USS Castle Rock, AVP-35
    • クック・インレット(USS Cook Inlet, AVP-36
    • コーソン(USS Corson, AVP-37
    • ダックスベリー・ベイ(USS Duxbury Bay, AVP-38
    • ガーディナーズ・ベイ(USS Gardiners Bay, AVP-39
    • フロイズ・ベイ(USS Floyds Bay, AVP-40
    • グリニッジ・ベイ(USS Greenwich Bay, AVP-41
    • オンスロウ(USS Onslow, AVP-48
    • オルカ(USS Orca, AVP-49
    • リホボス(USS Rehoboth, AVP-50
    • サン・カルロス(USS San Carlos, AVP-51
    • セリコフUSS Shelikof, AVP-52
    • スサン(USS Suisun, AVP-53
    • ティンバリエ(USS Timbalier, AVP-54
    • ヴァルカー(USS Valcour, AVP-55
    • ワチャップリーグ(USS Wachapreague, AVP-56
    • ウィロビー(USS Willoughby, AVP-57
  • Delaware - トロール船、1956年
  • ナクネク - 旅客船、1966年
  • ジョーカー - 旅客船、1967年

シアトル・シーホークス

ナショナルフットボールリーグのエクスパンション・シアトル・シーホークスは、最初の10シーズン(1976年~1985年)、敷地の南端を拠点に活動していた[1]

脚注

  1. ^ a b Stein, Alan J. (2018年2月28日). “Lake Washington Shipyards (Kirkland)”. History Link. http://www.historylink.org/File/20514 2018年6月24日閲覧。 
  2. ^ Kirkland history, City of Kirkland, オリジナルの2009-02-28時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20090228182408/http://www.explorekirkland.com/about.cfm?content=277 2009年8月16日閲覧。 
  3. ^ Lake Washington Shipyard history”. 2016年3月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年7月12日閲覧。
  4. ^ Russ Knudsen, Kalakala timeline 1926 to present, MV Kalakala website/Black Ball Line, http://www.kalakala.org/history/history_timeline.html 2012年7月6日閲覧。 
  5. ^ Rear Admiral Harold J. Seaborg, NOAA (Ret.). “Pathfinder - The Chronicle Of A Survey Ship”. NOAA History. National Oceanic & Atmospheric Administration (NOAA). 2012年1月15日閲覧。
  6. ^ John Cloud. “Leo Otis Colbert (1937-1941): The Survey on the Eve of War”. National Oceanic & Atmospheric Administration (NOAA). 2012年2月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年1月15日閲覧。
  7. ^ T. Colton (2010年3月28日). “NOAA Vessels (Before 1970)”. Shipbuilding History. 2012年1月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年1月15日閲覧。

外部リンク




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