ルーアン護送車襲撃事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/09 00:41 UTC 版)
ルーアン護送車襲撃事件(ルーアンごそうしゃしゅうげきじけん)とは、2024年5月14日にフランス北部の都市ルーアン郊外で発生した、モハメド・アムラの乗った護送車を武装集団が襲撃し、刑務官2名が死亡した事件[1]。
概要
事件は、2024年5月14日午前11時ごろ、ルーアン近郊の高速道路の料金所で発生。モハメド・アムラを乗せた護送車がトールゲートを通過した直後、武装集団の車が護送車の正面をふさぐように追突。車から下りてきた自動小銃などで武装した犯人が発砲し、刑務官2名が死亡、3名が重傷を負う。護送されていたモハメド・アムラと武装集団が現場から逃亡。
モハメド・アムラは、10日に強盗事件で有罪判決を受けており、麻薬密売組織の幹部で「ザ・フライ」の名でも知られていた。誘拐致死などの罪でも追及を受けていた。襲撃事件は、別の事件で取り調べを受けていたルーアンの裁判所からエヴルーにある刑務所に移送する最中に発生した[2]。
警察は数百人体制でモハメド・アムラの行方を追っていたが、2025年2月22日にルーマニアの首都ブカレストで現地警察に逮捕されている[3]。
脚注
- ^ 「護送車襲撃、刑務官5人死傷 受刑者が脱走―仏北部」『時事通信』2024年5月15日。
- ^ “護送車を待ち伏せ襲撃、刑務官2人死亡し囚人逃走 フランス北部”. BBC.com (2024年5月15日). 2025年3月20日閲覧。
- ^ “French prisoner 'The Fly' arrested nine months after deadly van ambush”. BBC.com (2025年3月24日). 2025年3月20日閲覧。
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