ランナバウト (ボート)とは? わかりやすく解説

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ランナバウト (ボート)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/23 04:31 UTC 版)

ランナバウトRUNABOUT)とは、走ることを楽しむのが前提の小型ボートの総称。

■ランナバウト 小型(20フィート前後を中心に14F~最大30F程度)の4~5人乗りのモーターボート、沿海限定が多い。 湖や湾内など、静水の使用に適しており、波が高い状況の中では高速を維持する事は難しい。

小型で喫水が低い[1]ので、水面が近く、海上を抵抗が少なく、跳ねるように滑走するのに向いている。

キャビンはオープンデッキタイプで、ダイレクトに風圧を感じることが出来る。 艇体が軽量で、推進機は艇体に比較して高馬力の船外機やインボード、インアウトのエンジンを搭載することが多い。 中にはPWCのように、ウオータージェットを搭載するタイプもある。

オートバイのように、ハンドルを切ると船体の傾きをダイレクトに感じることができる。 スピード感と走りそのものを楽しむベーシックスタイルのパワーボートである。

代表例はイタリアのRIVAの戦前の名艇などがある。

メーカー・市場は米国が圧倒的、他には豪州、欧州が多いが、国産の安価な入門艇[2]にも幾つか存在する。

具体的には

  • 米シーレイ・・バウライダーやサンデッキ(ウイークエンダーやサンダンサーはエクスプレスタイプ)
  • 米ベイライナー・・カプリバウライダー、
  • 米リーガル
  • 米スタークラフト
  • 米マクサム・・・SR、スポーツデッキ
  • 米チェックメイト・・・コンビンサー
  • 米グラストロン
  • 米シャパラル
  • 豪ヘインズ・・・シグニチャー
  • 加ボンバルディエ・・・チャレンジャー
  • 日ヤマハ・・SRV/エキサイター/AG

スピード性能がウリで、フィッシングボートの平均的なスピードが24~28ノット程度であるのに対し、 ランナバウトには30~40ノット、あるいはそれ以上の高速パフォーマンスを持っているものも少なくない。

ウエイクボードの専用トーイングボートを見かけるが、これもランナバウトの派生タイプである。

モーターボートの分類として

  • ランナバウト
  • ファミリークルーザー(20-30F程度、クローズドデッキ、FBがある場合あり)、
  • フィッシングクルーザー(20-30F程度、ウオークアラウンドタイプ、デッキ周辺を歩いて作業ができるように船底まで繰り抜いてある)
  • タグボートタイプ(外観をタグボートに似せた排水量型、25~30F程度に多い、最大速度10~20ノット程度)
  • パイロットハウス(操縦用のパイロットハウスと呼ばれるキャビンがあり、通常2F建てになっている)
  • エクスプレス(24F~40F程度、大型で喫水が高いタイプのオープンデッキのクルーザー)
  • モーターセイラー(25F~40F程度、ヨットとパワーボートの混合)
  • セダン(28F~50F程度、フライブリッジ(FB)を搭載した通常の中型、大型クルーザー)、
  • スポーツフィッシャー(30F~50F程度、クルーザー派生の大型フィッシングクルーザー)
  • パワーボート(30F~50F程度、30-40ノット程度と高速で走るモーターボート)
  • トローラー(30F~50F程度の排水量型、大型のキャビンを備え、洋上に別荘を浮かべているイメージ、最大速度10~20ノット程度)
  • モーターヨット(50~80F程度の大型クルーザー)

競艇

競艇(ボートレース)でも、かつてはランナバウトによるレースが行われていた。ただし競技の性質上一人乗りであるなど、一般的なランナバウトとは異なる。

2025年現在競艇で使われるハイドロプレーン型ボート(以下「ハイドロ」)と比べると、体重を内に傾けることで急旋回が可能な一方、操縦の難易度が高いという側面がある。また複数種類のボートを管理する手間の問題もあり、1970年代ごろから多くの競艇場がハイドロへボートを統一するようになり、最後まで残った芦屋競艇場1993年2月の「ランナー王座決定戦競走」を最後にボートをハイドロに一本化し、ランナバウトによるレースは消滅した[3]

以後、各競艇場やボートレーサー養成所に保存されているボートを使用したデモ走行などが不定期に行われていたが、船体の劣化が進み航走に耐えられる状態のボートが減少していることに加え[4]、ランナバウトの航走経験のある選手が高齢化していることもあり、2025年現在はデモ走行もほとんど行われなくなっている。

関連項目

脚注

  1. ^ 大型で喫水が高いタイプのオープンデッキのモーターボートやクルーザーはエクスプレスと呼称される
  2. ^ 国産は小型でもフィッシングタイプが多い為
  3. ^ Old Boat - 宮島競艇フリークス
  4. ^ 【公式】「2008年 名人戦特別企画 ランナが翔けた日」【モンタチャンネル】 - ボートレース宮島チャンネル・2021年11月3日



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