ムハンマド・バディーウとは? わかりやすく解説

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ムハンマド・バディーウ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/08/01 16:21 UTC 版)

ムハンマド・バディーウ

ムハンマド・バディーウ・アブドゥルマギード・サーミーアラビア語: محمد بديع عبد المجيد سامي‎、Mohamed Badie Abdul Mageed Samy、1943年8月7日 -, )は、エジプトの学者政治家。イスラーム主義組織・ムスリム同胞団の第8代目最高指導者を2010年1月16日からつとめている[1]バディーアとも表記される。

ガルビーヤ県エル=マハッラ・エル=コブラ出身。カイロ大学卒、獣医学博士(ザガジグ大学)、現ベニ・スエフ大学教授、1999年に世界の偉大なアラブ人科学者100人の一人に選ばれている[2]

イスラーム主義者であるが、キリスト教徒との関係を重視している。同胞団として、コプトのクリスマスに教会を防衛する活動を行った[3]ほか、自身も革命後初のクリスマスの式典に同胞団の代表団の一員として出席した[4]。 対外関係においては、2012年1月12日、アメリカのジミー・カーター元大統領と会談している[5]

2013年エジプトクーデターでは、7月4日マルサ・マトルーフ英語版で逮捕され、カイロに連行された[6]が、同月上旬にカイロの集会で支持者に演説していることなどから、逮捕の翌朝釈放されその後は拘束されていないとも指摘される一方、拘束説もあったが[7]、逮捕後6月にムスリム同胞団の発砲により市民が死亡した事件について殺人教唆容疑でハイラト・シャーテル副団長とともに起訴がなされたものの逃亡したため、当局から身柄の捜索をされていた。8月20日に潜伏先のナスル・シティ英語版のアパートメントにおいて治安部隊により発見され、同じく潜伏していたユーセフ・タラートとともに身柄拘束を受けた[8][9][10]

脚注

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  1. ^ Egypt's Muslim Brotherhood names new leader”. AFP. 2012年1月10日閲覧。
  2. ^ Muslim Brotherhood New Leader”. Egypt.com. 2012年1月10日閲覧。
  3. ^ Muslim Brotherhood to protect churches on Coptic Christmas”. Ahramonline (2011年12月28日). 2011年12月31日閲覧。
  4. ^ Muslim Brotherhood Attends First Christmas Celebrations Following Toppling of Mubarak”. Ikhwanweb. 2012年1月10日閲覧。
  5. ^ Badie meets Carter”. Al-Masry Al-Youm. 2012年1月27日閲覧。
  6. ^ 「なぜ、エジプトの大統領はクーデターで解任されたのか?」ライブドアニュース2013年7月12日
  7. ^ 「エジプト 同胞団トップを拘束 弾圧強化、反発懸念」東京新聞2013年8月20日 夕刊
  8. ^ 「ムスリム同胞団の最高指導者を逮捕…治安当局」2013年8月20日11時33分 読売新聞
  9. ^ 「ムスリム同胞団最高指導者を逮捕 エジプト治安部隊」2013/08/20共同通信
  10. ^ 「エジプト当局、ムスリム同胞団の最高指導者を拘束」Bloomberg2013/08/20

関連項目

先代:
ムハンマド・マフディー・アーキフ英語版アラビア語版
ムスリム同胞団
最高指導者
2010年1月16日-
次代:
マフムード・エッザトアラビア語版
(暫定)



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