マンサブダーリー制とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > マンサブダーリー制の意味・解説 

マンサブダーリー制

(マンサブダール制 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/01 06:20 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

マンサブダーリー制マンサブダール制とも)とは、ムガル帝国期のインドで行われた軍人官僚制。3代皇帝であるアクバルの治世において確立された。

概要

32段階(当初は33段階)の官位(マンサブ)が定められ、この官位に応じて俸禄が支給された。アクバル帝の末期になると、俸禄高に応じて等級付けされるザート数と、保有するべき騎馬部隊の規模・維持費に応じて等級付けされるサワール数が、その地位を表すようになった。

しかし、既に次代ジャハーンギールの頃から、サワール数の定めを下回る騎兵部隊しか維持できなくなっており、俸禄の支払いも重荷となって、シャー・ジャハーンの時代になると支給額は減少へと向かった。

当初、俸禄は現金で支給されることが目指されていた。しかし、実際には土地の地租徴収権を認める形がとられた。(この地租徴収権を有している者がジャーギールダールと称された。)

関連項目

参考文献

  • 小谷汪之編 『世界歴史大系 南アジア史2』 山川出版社、2007年



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「マンサブダーリー制」の関連用語

マンサブダーリー制のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



マンサブダーリー制のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのマンサブダーリー制 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS