マイルズ_リベルラとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > マイルズ_リベルラの意味・解説 

マイルズ リベルラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/09 23:44 UTC 版)

Miles M.39B
Miles M.35

マイルズ リベルラ(M.35 、M.39 Libellula)はイギリスマイルズが試作した串型翼をもつ航空機である。名前のリベルラはトンボの意味である。

小型、単発の戦闘機サイズのM.35とより大型のM.39が計画されたが、M35の原型機と、M.39の縮小モデルが試作され、試験されただけで終わった。両者の設計とも機体の後部の主翼に加えて、より小さい翼が機体の先端に串型配置で取り付けられた。先尾翼機に似た配置であるが、前翼はより大きな揚力を得ようとしている。前翼と主翼の高さはM.35が前翼を高くし、後翼を低翼配置としたのに対し、M.39Bは反対の構成とされた。

M.35はプロペラを推進式に配置した単発機で1941年に出図された。パイロット席は前翼の前に置かれ、良好な視界が得られた。飛行テスト機の製作はマイルス社の特徴である素早いペースで行われ6週間で飛行した。


いくつかの問題はありながらM.35は串型形式に利点のあることを示したので、より大型、双発のM.39が設計された。5/8サイズの縮小サイズのM.39Bが製作され、1943年の半ばに飛行した。マイルスは社内試験を続けた後、ファーンボローのロイヤル・エアクラフト・エスタブリッシュメントに引き渡された。2回事故で破損し、それぞれ修理されたが計画中止とともに廃棄された。

スペック(M.35)

  • 乗員: 1名
  • 全長:6.1 m
  • 翼巾:6 m
  • 全高:2.05 m
  • 翼面積:4 m²+ 8.3 m²
  • 空虚重量:662 kg
  • 全備重量:839 kg
  • 動力:1× de Havilland Gipsy Major 130 hp

スペック(M.39B)

  • 乗員:1名
  • 全長:6.7 m
  • 翼巾:前翼7.6 m、後翼 10.5 m
  • 全高:2.8 m
  • 翼面積:6.64 m²+ 20.16 m²
  • 空虚重量:1,108kg
  • 全備重量:1,270kg
  • 動力: 2× de Havilland Gipsy Major IC 140 hp



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「マイルズ_リベルラ」の関連用語

マイルズ_リベルラのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



マイルズ_リベルラのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのマイルズ リベルラ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS