フリーズ_(ソフトウェア工学)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > フリーズ_(ソフトウェア工学)の意味・解説 

フリーズ (ソフトウェア工学)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/09/03 02:11 UTC 版)

ソフトウェア工学におけるフリーズとは、開発プロセスにおいてソースコードや関連するリソースに対する変更のルールがより厳格なものに変更されるタイミング、またはそのルールが適用される期間のことであり、凍結(とうけつ)とも呼ばれる。フリーズはソースコードなどに対する変更の規模や頻度を縮小することにより、プロジェクトをリリースや、反復型開発であればイテレーションの終了段階へ近づける有力手段である。具体的なルールはフリーズの種類や開発プロセスに依存し、例えば「バグの修正のみを許可する」「開発チームの他のメンバーのレビューを経た変更のみを許可する」といったようなものがある。また、「ルールに反して変更を加える必要が生じた場合にフリーズ期間の延長する」といったように、想定外の事態が発生した場合のルールが盛り込まれることもある。

典型的なフリーズとして、以下の二種類が挙げられる。

  • フィーチャーフリーズ、つまり「機能追加の凍結」では、プログラムへの機能(フィーチャー)の追加を中止し、開発資源をバグ修正や使い勝手の向上に集中させる。機能の追加は、テストされていないコードの追加や他の機能との相互作用によって、プログラム全体に大きな影響を及ぼすことがあるので、フィーチャーフリーズはプログラムの安定性の向上に寄与する。
  • コードフリーズ、つまり「コード変更の凍結」では、ソースコードの一部または全部に対する変更を禁止する。特に大規模なソフトウェアシステムでは、ソースコードに対する変更は予期せぬ副作用により新たなバグを引き起こす可能性があるので、コードフリーズはテスト済みの機能における不具合発生の防止に寄与する。開発プロセスの最終段階、リリースやイテレーション終了直前のテストに適用されることが多いが、プログラムの一部が変更されている間に、他の部分での変更を凍結する場合もある。

「フリーズ (ソフトウェア工学)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「フリーズ_(ソフトウェア工学)」の関連用語

フリーズ_(ソフトウェア工学)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



フリーズ_(ソフトウェア工学)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのフリーズ (ソフトウェア工学) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS