フランス・プルビュス (父)とは? わかりやすく解説

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フランス・プルビュス (父)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/21 10:04 UTC 版)

フランス・プルビュス (父)
Frans Pourbus de Oudere
自画像と推測されている肖像画
誕生日 1545年
出生地 ブルッヘ
死没年 1581年9月19日
死没地 アントウェルペン
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フランス・プルビュス(Frans Pourbus de Oudere[1]1545年 - 1581年9月19日)はフランドルの画家である。歴史画や風俗画、肖像画を描いた[2]。同名の画家の息子、フランス・プルビュス(Frans Pourbus de Jongere: 1569-1622)と区別するために「年長のプルビュス(Pourbus de Oudere)」と呼ばれることがある。

略歴

ブルッヘで生まれた。父親のピーテル・プルビュス(Pieter Jansz. Pourbus: c.1523-1584)はゴーダ生まれの画家でブルッヘで画家、地図製作者として働いた人物である。父親から絵を学び、15歳で父親の工房の主任になった[3]。1564年までにはアントウェルペンで大規模な工房を開いていたフランス・フロリスの弟子になった[4] 。16世紀末にネーデルランドの画家の伝記を著したファン・マンデルによれば、1566年に師匠のフロリスがしたようにイタリアに修行するつもりで、アントウェルペンを旅立ったが、ヘントで働いていたフロリスの弟子であった画家、Lucas d'Heere(1534 – 1584)のもとに滞在した後、イタリア行きを止めた[5]。アントウェルペンに戻った後、1568年にフランス・フロリスの兄の建築家、コルネリス・フロリスの娘と結婚し、アントウェルペンの聖ルカ組合の会員になった。フロリスの弟子のクリスペイン・ファン・デン・ブルーク(Chrispijn van den Broeck: c.1523-c.1591)とフロリスが亡くなった時、フロリスが未完で残した祭壇画を完成させたとされる。

宗教画や風俗画を描き、富裕な市民層などの肖像画も描いた。

息子のフランス・プルビュスも肖像画家として有名になり、イタリアやフランスの宮廷の人物を描いた。

作品

脚注

  1. ^ 姓は 'Poerbus'、 'Poorbus'、 'Pouribus'、 'Poyerbus' 、'Purebus'、'Poederbusse'などの綴りもある。
  2. ^ Frans Pourbus the Elder, attributed to, Merry company at Lempertz
  3. ^ Gaëlle Brackez, Frans Pourbus de oudere (1545-1581) Een blik op zijn leven en oeuvre volume i: tekst, Masterproef voorgelegd aan de Faculteit Letteren en Wijsbegeerte, Vakgroep Kunst -, Muziek- en Theaterwetenschappen, voor het verkrijgen van de graad van Master, Universiteit Gent Academiejaar 2011 -2012
  4. ^ Frans Pourbus the Elder, Portrait of a man at Sotheby's
  5. ^ Frans Pourbus, called the Elder, Portrait of a man, possibly a self-portrait at Marty de Cambiaire

参考文献

  • Joseph Eduard Wessely: Pourbus, Franz der Ältere. In: Allgemeine Deutsche Biographie (ADB). Band 26, Duncker & Humblot, Leipzig 1888, S. 490–492.
  • Paul Wescher: Pourbus, Fras d. Ä. In: Hans Vollmer (Hrsg.): Allgemeines Lexikon der Bildenden Künstler von der Antike bis zur Gegenwart. Begründet von Ulrich Thieme und Felix Becker. Band 27: Piermaria–Ramsdell. E. A. Seemann, Leipzig 1933, S. 314–315.



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