ピクテ銀行とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ピクテ銀行の意味・解説 

ピクテ銀行

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/22 15:06 UTC 版)

ピクテ銀行(ピクテぎんこう)は、スイスにおける老舗名門プライベートバンク。大手銀行がビジネスの一環として行うプライベートバンキング業務と違い、スイスで発展してきた純粋なプライベートバンクの大手として有名(2016年はジュリアス・ベアに次ぐ純粋プライベートバンク2位)[1]。1805年にジュネーヴで創業されパートナーシップ制[注釈 1]に基づく無限責任プライベートバンクとしてスタート。スイスプライベートバンカーズ協会(1934年設立)にメンバー登録された代表的プライベートバンクの一つ。グローバル化にも積極的で、2012年の運用拠点は世界各地に20拠点あり、全世界の従業員数は3200人。

ピクテ銀行は、資産運用と資産管理に特化し、2012年6月時点での預かり資産額は、3770億米ドル(3570億スイスフラン、2970億ユーロ)。Scorpio Partnership (調査会社)の最新データ(2016年)によると、ピクテは純粋な富裕層ビジネスでの預かり資産として2463億ドルと世界のプライベートバンクランキングの14位となっている[1]。非上場の純粋プライベートバンクとしては世界1位である。顧客にABBグループ

株式上場せず、ピクテ家を中心とした複数名のパートナーが無限責任を負う非法人の個人銀行であった。未上場ながら、Moody’s社からはAa3、Fitch社からはAA-の格付を維持していた。研修先にモルガン・ギャランティ・トラスト。2020年代前半に、スイス・ジュネーブのピクテ本店は株式会社に改組されて有限責任の法人となり、200年以上も続いた「無限責任の個人銀行家」の伝統にピリオドが打たれた。

日本では、ピクテ・ジャパン株式会社が主に金融機関向けの投信の販売や投資顧問サービスを提供していたが、日本からは2010年代末に撤退した。

歴史

10世紀初頭から続くピクテ家を中心に設立。フランス革命以降、動乱が続く欧州で、王侯貴族など超富裕層の資産運用・管理サービスにと特化していく。1820年頃には欧州諸国の債券に投資するなど世界の富裕層に特化したニーズに対応。創立以来200年余りに渡り、欧州を代表するプライベートバンクとなる。

2013年1月、2014年1月から無限責任のパートナーシップ制から有限責任の株式会社へと転換することが発表された。無限責任制としてのプライベートバンクの歴史に幕を閉じる事になった[2]

脚注

注釈

  1. ^ パートナーシップ制:パートナーが無限責任を負っており、破綻等の際には株式会社の株主が有限責任である(=破綻時の残余財産しか債権者には戻らない)のに対し、パートナーシップの場合は金額にかかわらず、パートナーが無限弁済義務を負う。

出典

  1. ^ a b Scorpio Partnership Global Private Banking Benchmark 2017” (英語). Scorpio Partnership (2017年8月9日). 2019年9月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年3月9日閲覧。
  2. ^ [1][リンク切れ]

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ピクテ銀行」の関連用語

ピクテ銀行のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ピクテ銀行のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのピクテ銀行 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS