バッカスと酒飲みとは? わかりやすく解説

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バッカスと酒飲み

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/03 13:52 UTC 版)

『バッカスと酒飲み』
イタリア語: Bacco e bevitore
英語: Bacchus and a Drinker
作者 バルトロメオ・マンフレディ
製作年 1600-1610年
種類 キャンバス油彩
寸法 132 cm × 96 cm (52 in × 38 in)
所蔵 バルベリーニ宮国立古典絵画館ローマ

バッカスと酒飲み』(バッカスとさけのみ、: Bacco e bevitore: Bacchus and a Drinker)は、イタリアバロック期の画家バルトロメオ・マンフレディが1600-1610年にキャンバス上に油彩で制作した絵画である。現在、ローマバルベリーニ宮国立古典絵画館に所蔵されている。

作品

絵画の委嘱者と由来については記録がない。死去する直前の1622年の直筆の手紙の中で、マンフレディはマントヴァヴィンチェンツォ1世・ゴンザーガに4点の作品を依頼してくれたことに対して感謝しているが、それらの作品がどのような主題であったのかはわからない[1]。確実にわかっているのは、本作がシルヴィオ・ヴァレンティ・ゴンザーガ英語版枢機卿のコレクションにあったことで、作品はジョヴァンニ・パオロ・パンニーニの1749年の絵画『ゴンザーガ枢機卿の画廊イタリア語版』 (ワズワース・アテネウム美術館ハートフォード) 中の上部左に登場する[2]。しかし、目録で本作は誤ってカラヴァッジョに帰属されていた[2]

1763年以降、シルヴィオ・ヴァレンティ・ゴンザーガ枢機卿のコレクションは散逸し、本作はジョヴァンニ・タルローニア英語版の収集に加わった。続いて、彼は1829年の遺書で作品を相続者に遺したが、1892年に作品はイタリア国家の所有に帰した[2]

本作は1925年までカラヴァッジョに帰属されていたが、同年、研究者たちにより初めてマンフレディに帰属され、以後は認められている[2]。20世紀の終わりに重要な修復作業が行われ、マンフレディが作品を描いた技術が明らかになった。とりわけ、時間をかけた彩色、人物像の細部が時に拠り所とした重層的な色彩の塗り重ねが明らかになり、それは素早く制作をしたカラヴァッジョやホセ・デ・リベーラの描法とはまったく対照的である[2]

脚注

  1. ^ G. Papi & p. 14.
  2. ^ a b c d e G. Papi & pp. 98-100.

参考文献

  • G. Papi (2013). Bartolomeo Manfredi. Cremona: Edizioni del Soncino. ISBN 9788897684121

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