バジリスク 〜甲賀忍法帖〜絆
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/29 00:56 UTC 版)
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バジリスク 〜甲賀忍法帖〜絆(ばじりすく こうがにんぽうちょう きずな)は、2014年1月よりエレコが製造、ユニバーサルエンターテインメントが販売した5号機のパチスロ機。
概要
純増約2.8枚のAT機。5号機のサブ基板管理のAT機であり、ナンバリングを含めたシリーズ作品では唯一である。元々は『バジリスク 〜甲賀忍法帖〜II』のスピンオフ作品として開発・発売された機種であるが、大ヒットしたことから以降の後継機にてシリーズ化された。
本シリーズの最大の特徴は、バジリスクタイム(BT)当選が「モードテーブル」で管理されており、バジリスクチャンス(BC)当選経由でBT当選を目指すという点、ATでの絆高確中にレア小役を引くことでBC当選を目指すという点にある。これらの点においてナンバリングシリーズとの大きな違いである。
本機の導入当初は『バジリスク 〜甲賀忍法帖〜II』がホールで稼働していた時期であり、同時期に登場したAT機と比べて稼働面で苦戦を強いられた。後にAT機が全盛期を迎えるようになると、この時期はスマホの普及によりネットからの情報収集が容易になったこと、本作のゲームシステムの肝であるモードテーブルの存在、高設定における高い機械割、設定示唆等がユーザーに浸透して稼働率が上昇。いわゆる「バジキッズ」と呼ばれる熱心なユーザーの存在も人気を後押しした。
ゲームシステム
通常時はモードテーブルで管理されており、数種類のモードに滞在している。AT時は絆2以降はシナリオテーブルで管理されている。
- モードテーブル
- 絆シリーズの肝となるゲームシステム。モードテーブルはBC当選時のBTスルー回数に応じてBT当選率が変動する。AからEでBT当選率が判別されており、AはBT当選率が低く、D以上に滞在していればBC当選経由でBT当選が確定する。
- 管理されているモードテーブルはAからZの26種類。このうちモードテーブルNは9スルーまでBC中のBT無抽選となる「地獄テーブル」という同社公認の特殊モードとなっている。地獄テーブルか否かの判別については、朧BC終了後の示唆演出等で判別可能だが、テーブルNの挙動をしながら最後の最後でテーブルN滞在を否定する「極悪テーブル」と呼ばれるモードも存在する。
- 絆2ではテーブルが1から16の16種類となり、テーブル5が「地獄テーブル」となっている。尚、地獄テーブルではBC6回スルーでのBC当選でBT抽選するようになり、ユニメモを使用しない限り「極悪テーブル」との見分けが困難になった。
- バジリスクチャンス(BC)
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BT当選契機となる擬似ボーナス。絆シリーズでは当選率が非常に高いという特徴がある。3種類から選択可能。
- 弦之助BC
- 朧BC
- 天膳BC
- バジリスクタイム(BT)
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本機におけるAT。前半、後半に分かれる。
- 前半部(追想の刻)
- 10Gから100G間の小役抽選(巻物、チェリー)でBCを抽選。次回予告発生で次セットまでの継続が確定。
- 後半部(争忍の刻)
- 開始時に甲賀衆と伊賀衆の人数が決定され、絆高確も抽選される。絆高確の対応色に応じて小役(巻物、チェリー、共通ベル)を抽選し、BCを抽選する。緑点灯時に巻物、赤点灯時に強チェリーを引くとBCが確定。共通ベルと弱チェリーでの点灯の場合はBC当選率こそ優遇されるが確定ではない。但し、絆モードでの絆点灯時は共通ベルと弱チェリーであってもBC当選は確定する。
- 甲賀衆と伊賀衆の人数が残り1人ずつ(弦之助と天膳)の状態になると演出発展する。
- 前半部(追想の刻)
後継機
- 『バジリスク 〜甲賀忍法帖〜絆2』
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- 2020年2月登場。6号機、純増約2.9枚のAT機。
- 本作は当時の6号機の厳しい内規に基づいて開発された機種である。『バジリスク 〜甲賀忍法帖〜III』と同様に液晶リール非搭載となるが、演出面は過去作からの流用だった前作とは異なり新規に刷新されている。また、コイン持ちが良くなり、高ベースとなっている。本作は有利区間1500Gの縛りがあるため、天井800Gまでの間にBCからBT当選を目指すゲームシステムとなる。
- 高ベース機であることから稼働面で苦戦が予想されたが、登場当初は既に初代絆が撤去されており、6号機の選択肢が少なかったことに加えて、本機の登場がコロナ禍の緊急事態宣言によるホールへの休業要請が出される前の時期だったため、休業を挟んだことで稼働低下を免れ、緊急事態宣言の緩和以降も実質的な新台として扱われたことで稼働に貢献することとなった。
- 『バジリスク 〜甲賀忍法帖〜絆2 天膳 BLACK EDITION』
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- 2023年12月登場。スマスロ機、純増約2.9枚のAT機。
- 前作絆2のバージョン違いの後継機。液晶リールが復刻搭載。宿怨ループが新規に搭載された。本作では初代同様スルー天井到達時にATが確定する。
- 前作絆2の後継機として期待されたが、当時とは異なり、よくあるスマスロ機の一つという選択肢に成り下がっていたこと、前作と比べてベースが悪くなり、年末時期の発売によりほぼ全てのホールが大回収に走ったことで、冷遇区間での地獄テーブルループの改悪による負のイメージが定着化。早期の稼働貢献終了の遠因となった。
脚注
注釈
出典
関連項目
外部リンク
- バジリスク_〜甲賀忍法帖〜絆のページへのリンク