ニコラ・クストゥーとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ニコラ・クストゥーの意味・解説 

ニコラ・クストゥー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/01 23:23 UTC 版)

ニコラ・クストゥー
Nicolas Coustou
Jean Le Gros による肖像画(1758)
誕生日 (1658-01-09) 1658年1月9日
出生地 フランス、リヨン
死没年 1733年5月1日(1733-05-01)(75歳没)
死没地 フランス、パリ
テンプレートを表示

ニコラ・クストゥー(Nicolas Coustou、1658年1月9日 - 1733年5月1日)は、フランスの彫刻家である。弟のギヨーム・クストゥー1世(Guillaume Coustou le aîné: 1677- 1746)や甥のギヨーム・クストゥー2世(Guillaume Coustou le Jeune: 1716- 1777)も、よく知られた彫刻家である。

略歴

リヨンで生まれた。父親のフランソワ・クストゥー(François Coustou)はあまり有名でない木彫家で、母方の叔父のアントワーヌ・コワズヴォ(1640–1720)は王立絵画彫刻アカデミーの教授となった彫刻家であった。

1676年にパリに出て、王立絵画彫刻アカデミーで叔父のアントワーヌ・コワズヴォに学んだ。5年間の修行の後、1682年にアカデミーのローマ賞を受賞して、1683年から1686年の間、在ローマ・フランス・アカデミーで学んだ。弟のギヨーム・クストゥー1世もニコラと同様なキャリアを経て、1697年にローマ賞を受賞した。ニコラ・クストゥーはローマで古代彫刻の複製を制作して修行した。

1687年にパリに戻ると1690年9月に画家、ルネ=アントワーヌ・ウアスの娘のシュザンヌ=アニエス・ウアス(1674-1719)と結婚した。1693年に王立絵画彫刻アカデミーの会員に選ばれ、1702年に教授となり、1720年に学部長となり、1733年の亡くなる少し前に校長に就任した。

ルイ14世からルイ15世の治世下で働き、ヴェルサイユ宮殿やパリのオテル・デ・ザンヴァリッド(廃兵院)、マルリー宮殿などの彫刻を制作した[1]

フランス革命によりクストゥーの作品の多くが失われたが、チュイルリー公園ノートルダム大聖堂ルーブル美術館に残されている[1]

作品

脚注

  1. ^ a b Chisholm, Hugh, ed. (1911). "Coustou s.v.". Encyclopædia Britannica. Vol. 7 (11th ed.). Cambridge University Press. p. 336.

参考文献

  • Jean-Paul Alaux, Académie de France à Rome. Ses directeurs, ses pensionnaires, Paris, Editions Duchartre, 1933.
  • Jean-René Gaborit (dir), La sculpture française II, Renaissance et Temps modernes. Vol. 1, Adam-Gois. Musée du Louvre, département des sculptures du Moyen Âge, de la Renaissance et des temps modernes. Paris, Éditions de la Réunion des Musées Nationaux, 1998.
  • Bronze français. De la Renaissance au Siècle des lumières, Catalogue d’exposition présentée au musée du Louvre (24 octobre 2008 – 19 janvier 2009), Geneviève Bresc-Bautier, Guilhem Scherf (dir), Paris, 2008 .
  • L’Antiquité Rêvée. Innovations et résistances au XVIIIe siècle, Catalogue d’exposition présentée au musée du Louvre (2 décembre 2010 – 14 février 2011), Paris, Editions Gallimard, 2010.
  • Geneviève Bresc-Bautier, Les chasseurs de Marly et les œuvres de Nicolas Coustou au musée du Louvre, Paris, Coédition musée du Louvre / Somogy éditions d'Art, 2015.



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  ニコラ・クストゥーのページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ニコラ・クストゥー」の関連用語

ニコラ・クストゥーのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ニコラ・クストゥーのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのニコラ・クストゥー (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS