トマス・ヘイワードとは? わかりやすく解説

トマス・ヘイワード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2010/08/21 13:53 UTC 版)

トマス・ヘイワード(Thomas Hayward、1767年 -1798年?)はイギリス海軍の海尉艦長。士官候補生時代に、反乱を起こした軍艦「バウンティ」に乗組んでいた。

経歴

ヘイワードの一番上の姉アンは、「バウンティ」の艦長ウィリアム・ブライと結婚したベッツィ・ベサムの親友であり、ヘイワードはその伝てでなんとか軍艦「バウンティ」の上級士官候補生のポジションを得ることができた。「バウンティ」での彼の勤務には目立ったところはなかったが、ブライには忠実であり続け、彼を嫌うフレッチャー・クリスチャンとは対立していた。ヘイワードは非反乱者が乗せられたボートにおいて、ブライ自身に次ぐナンバー2であった。

ブライと共にイギリスに戻ると、ヘイワードはエドワード・エドワーズ艦長が指揮する軍艦「パンドラ」の3等海尉として、「バウンティ」捜索に出発した。「パンドラ」は首尾よく反乱者の数名を発見し、ヘイワードもよく貢献したが、不幸なことに「パンドラ」は難破し、ヘイワードは再び屋根のないボートで漂流する羽目になった。彼は「パンドラ」の他の生き残りと共にイギリスに帰還したが、その後の経歴は定かでない。

ほとんど判読しがたい書類によれば、ヘイワードはスループ「スウィフト」に乗組んだとされている。もしそれが正しければ、ヘイワードは、同艦が1798年に台風で失われたとき、運命を共にしたものと思われる。

参考文献

  • Conway, Christiane (2005). Letters from the Isle of Man - The Bounty-Correspondence of Nessy and Peter Heywood. The Manx Experience. ISBN 1-873120-77-X.




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