トカエフ, カシムジョマルト・ケメレビチ

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トカエフ, カシムジョマルト・ケメレビチ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2019/02/22 20:21 UTC 版)

カシムジョマルト・ケメレビチ・トカエフ (カザフ語 Қасым-Жомарт Кемелұлы Тоқаев, 1953年5月１7日, アルマトィ) — カザフスタンの政治家、政治学博士、カザフスタン共和国元総理大臣 (1999年—2002年), カザフスタン共和国議会上院議長( 2013年10月１6日から)。

経歴

父, ケメル・トカエビチ・トカエフ (1923—1986)は第二次世界大戦のベテランで、有名なカザフ作家だった。母、トゥラル・シャバルバエワ(1931—2000)はアルマ・アタ市国立外国語教育大学で勤めた。 1970年にＫ．トカエフはソ連外務省附属モスクワ国際関係大学に入学。5年生の時、在北京・ソ連大使館の半年間インターン実習のため、中国にわたる。 1975年にソ連外務省に就職し、駐シンガポール・ソ連大使館に勤めることになる。1979年にソ連外務省本部に戻る。1983年から１０ヶ月、北京中国語大学の研究生として中国へ行く。1984年～1985年ごろソ連外務省に勤めた後、駐中国ソ連大使館に派遣され、二等、一等書記官、顧問として1991年まで働いた。1991にソ連外務省附属外交アカデミー上官外交官向け研修コースに入学した。

1992年にＫ．トカエフはカザフスタン共和国の外務次官に任命された。さらに、1993年に第一外務次官になり、1994年に外務大臣に任命された。1999年3月に、副首相になった。1999年10月に、国会の同意を得て、カザフスタン共和国大統領令により、首相に任命された。2002年1月に辞任し、その後、国務長官・外務大臣に任命された。Ｋ．トカエフは2007年1月まで外務大臣の地位を占め続け、辞任後、カザフスタン共和国の議会の上院議長に選出された。

Ｋ．トカエフは外務大臣として合計10年も勤めた (1994年～1999年, 2002年～2007年)。

外務大臣として、核兵器不拡散に積極的な役割を果たした。1995年と2005年に核兵器の不拡散に関する条約に関する再検討会議に参加した。1996年に、Ｋ．トカエフはニューヨークで包括的核実験禁止条約（CTBT）に署名し、そして 2005年にセミパラチンスク市で中央アジア非核地帯条約（CANWFZ）に署名した。

2003年にＫ．トカエフは内陸開発途上国閣僚会議の議長を務めた。当会議はアルマトイ行動計画を策定し、アルマトイ内陸開発途上国の宣言が決定された。

Ｋ．トカエフは10回の国連総会に参加し、独立国連邦外務大臣会議および上海協力機構の会長に選出されたこともある。臨時および全権大使の外交職を歴任した。

2008年に、Ｋ．トカエフはカザフスタン議会の上院議長としてOSCE議会総会副議長に選出された。

2011年3月、国連事務総長は、K・トカエフを国連の副事務総長、ジュネーブの国連事務局長、ならびに軍縮会議での国連事務総長の個人代表として任命することを発表した。K・トカエフは軍縮会議の事務総長を務めた。 K・トカエフはまた、スイスの国連職員の安全を確保する責任を負っている高官であった。 2013年 10月16日に カザフスタン共和国議会上院議長に選ばれた。K・トカエフはロシア語、英語、中国語に堪能で、フランス語も話せる。妻帯、長男を有する。

Ｋ．トカエフは政治学の博士号を取得している。 国際関係に関する9冊の本と多数の記事の著者。Ｋ．トカエフは世界人文自然科学アカデミーの会員、ミュンヘン安全保障会議委員会の会員、深セン大学名誉教授、ロシア外務省外交アカデミー名誉教授および名誉博士、ならびに同アカデミー理事会の会員、カザフスタン外交問題評議会の名誉会長。Ｋ．トカエフは、ジュネーブ外交学派および国際関係学部の名誉学部長、世界および伝統的宗教の指導者会議の事務局長である。カザフスタン共和国外務省ナジル・チュリャクロフ記念メダル、ロシア連邦外務省アレクサンダー・ゴルチャコフ記念メダル、ジュネーブ大学「アカデミクス」記念賞、セルゲイ・リョーリフ記念メダルを受章。ロシア伝記協会によると、「2018年のマン・オブ・ザ・イエール」受賞者のリストに入ったという。

カザフスタン共和国の政治構造に関する視点：「強い大統領、権威ある議会、責任のある政府」（2014年11月24日、アスタナで開かれた議会会議で述べた）。

2016年4月29日の上院会議での公聴会でのカザフスタンでの土地の賃貸および売却に関する土地法のスキャンダルな修正に関連して、Ｋ．トカエフは次のように述べた。「農地が外国人に売られないという宣伝するだけでは足りない。この最も重要な規定の実施を確実にするための法的およびその他の手段によって保証するべきである。さまざまな種類の巧妙な計画によってこの要件を回避したいという欲求が誰にも起こらないように。そして最も重要なのは、土地に対する国内管轄権および土地の効率的で合理的な使用に関する国家元首の要件を満たすことが不可欠である。

2017年9月22日の国会での教育に関する公聴会でカザフ語の表記システムをローマ字に変更する問題について、Ｋ．トカエフは次のように述べた。「国家元首が指摘したように、カザフ語の表記をローマ字に替えることは、科学と教育のグローバルなシステムへの統合への一歩であり、私たちの精神的な一致を確実にする手段でもある。私たちは、この作業を「大きな飛躍」なしに、慎重にそして徐々に実行するべきである。しかし、それを遅らせるわけにはいかない。ところが、私たちには間違いを犯す権利がないということを覚悟すべきである。

2016年4月29日の上院会議での公聴会でのカザフスタンでの土地の賃貸および売却に関する土地法のスキャンダルな修正に関連して、Ｋ．トカエフは次のように述べた。「農地が外国人に売られないという宣伝するだけでは足りない。この最も重要な規定の実施を確実にするための法的およびその他の手段によって保証するべきである。さまざまな種類の巧妙な計画によってこの要件を回避したいという欲求が誰にも起こらないように。そして最も重要なのは、土地に対する国内管轄権および土地の効率的で合理的な使用に関する国家元首の要件を満たすことが不可欠である。

2017年9月22日の国会での教育に関する公聴会でカザフ語の表記システムをローマ字に変更する問題について、Ｋ．トカエフは次のように述べた。「国家元首が指摘したように、カザフ語の表記をローマ字に替えることは、科学と教育のグローバルなシステムへの統合への一歩であり、私たちの精神的な一致を確実にする手段でもある。私たちは、この作業を「大きな飛躍」なしに、慎重にそして徐々に実行するべきである。しかし、それを遅らせるわけにはいかない。ところが、私たちには間違いを犯す権利がないということを覚悟すべきである。

Ｋ．トカエフはカザフ語のカザフ風ローマ字アルファベットの初期バージョンを批判して、次のように述べた。「国民委員会はローマ字のアルファベットの最終決定に達しなかった。それ故に新聞や他の場所でアポストロフィなどを使うのは時期尚早である。この声明の後、新しいアルファベットの導入に集中的な作業が始まり、その後、2月19日に、Ｋ．トカエフは「歴史的出来事」について皆に祝福挨拶を述べた。

2018年12月19日の上院の会議では、Ｋ．トカエフは麻薬ディーラーの活動がテロリズムとみなすほど、国の国益を脅かすから、麻薬ディーラーの訴追を終身刑および死刑まで強化することを提案した。

Ｋ．トカエフは3年間、カザフスタン共和国卓球連盟の会長を務めた。

カザフスタン共和国および他の国の国家勲章を受章した。