ツァスタバ M88とは? わかりやすく解説

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ツァスタバ M88

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/10 06:10 UTC 版)

ツァスタバ M88
M88A
概要
種類 自動式拳銃
製造国 ユーゴスラビア[1] / セルビア[2]
設計・製造 ツァスタバ・アームズ[2]
性能
口径 9 mm[2]
銃身長 96 mm[2]
ライフリング 6条右回り[2]
使用弾薬 9x19mmパラベラム弾[2]
装弾数 8+1発[2]
作動方式 ショートリコイル[2]
全長 175 mm[2]
重量 760g(非装填時)[2]
銃口初速 325 m/s[2]
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ツァスタバ M88英語:Zastava M88、セルビア語:Застава М88)は、セルビアツァスタバ・アームズが製造する自動式拳銃である[2]CZ88と表記されることもある[3]

概要

同社のM70をベースに小型化した改良モデルであり、9x19mmパラベラム弾を使用する大口径コンパクトピストルとして設計された[2][1]。大元の原型は旧ソ連製のトカレフTT-33だが、全体的な外観は似ているものの、細部にはかなりの差異がある[2]

フレームとスライドはスチール合金、グリップパネルはポリマーまたはウォールナットで出来ている[4]。表面仕上げはブルーイングだが[4]、全体に装飾を施したデラックス・モデルも存在する[1]。作動方式はショートリコイル方式、撃発機構はハンマー露出型のシングルアクション方式である[2][3]。基本モデルではフレーム側面にマニュアルセフティがあるが、改良モデルのM88Aではスライド側面に移動されている[2]

2025年時点でも、ツァスタバ・アームズの製品一覧には護身用拳銃として本銃が掲載されている[4]。2011年時点では、軍・法執行機関での採用例は確認されていない[5]

派生型

M88A
ジェーン年鑑によれば、スライド側面にマニュアルセフティを移動したモデルとされる[2]。いっぽうメーカーのHPでは、グリップパネルをポリマー製に変更し、マガジン交換を容易にするためマガジン底部の形状を改良したモデルとされ、マニュアルセフティに関する記述はない[4]

脚注

出典

  1. ^ a b c 床井 雅美『最新ピストル図鑑 Vol.2』徳間書店、1996年4月15日、207頁。ISBN 4-19-890493-6 
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q Richard D. Jones,Leland S. Ness (2011-01-27) (英語). Jane's Infantry Weapons 2011-2012. Janes Information Group. p. 61. ISBN 978-071062947-0 
  3. ^ a b 床井 雅美『現代ピストル図鑑 最新版』徳間書店、2003年12月15日、237頁。 ISBN 4-19-891987-9 
  4. ^ a b c d Pistol M88/M88A”. ツァスタバ・アームズ. 2025年3月10日閲覧。
  5. ^ Richard D. Jones,Leland S. Ness (2011-01-27) (英語). Jane's Infantry Weapons 2011-2012. Janes Information Group. pp. 697-712. ISBN 978-071062947-0 

関連項目




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