タットグラフとは? わかりやすく解説

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タットグラフ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/01 14:55 UTC 版)

タットグラフ
タットグラフ
命名者 ウィリアム・トーマス・タット英語版
頂点 46
69
半径 5
直径 8
内周 4
自己同型 3 (Z/3Z)
彩色数 3
彩色指数 3
特性 立方体グラフ
平面グラフ
多面体グラフ
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タットグラフは、46頂点、69辺からなる3-正則グラフであり、W・T・タットにちなんで名付けられた[1]。頂点は3色で彩色可能、3-辺彩色可能であり、内周は4、半径は8である。

タットグラフは立方体グラフであり多面体グラフであるが、ハミルトン路を持たない。したがって、テイト予想の反例である[2]

1946年にタットはこのテイト予想の反例としてこのグラフを公開した[3]。そして後に、グリンベルクの定理などにより、他の反例も見つかった。

構成

タットの小片

タットは、タットの小片(Tutte fragment)と呼ばれるより小さな構成要素を3つ組み合わせることで、ハミルトン路を持たない多面体グラフを構成した。この小片の飛び出たような辺は「強制的な」辺(=ハミルトン路の一部に使わなければならない辺)であり、この辺を中心の頂点で3つ連結すると、ハミルトン路はその3つの辺の内2つしか通る事ができない。したがって、タットグラフはハミルトン路を持たない。

組み合わせたグラフは3-正則グラフであり、平面グラフである。したがって、シュタイニッツの定理より、対応する多面体が存在し、その多面体は25個の面を持つ。

この多面体は、四面体から3つの頂点を切り落とすことで幾何学的に実現することができる。4つの大きな面を含む9面からなり、4面のそのうち3つは小片の間に対応し、4つ目は外周に対応する。

代数的な性質

タットグラフの自己同型群は Z/3であり、3つの元を持つ巡回群である。

タットグラフの固有多項式




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