セガ・システム1
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/22 09:04 UTC 版)
System 1/System 2は、セガ(後のセガ フェイブ)が1983年に開発したアーケードゲーム基板。
概要
8ビットCPUを使用したセガ初の内製アーケード用システム基板。コアランド(後のバンプレスト)製作のゲームが数多くリリースされた。ハード設計を行ったのは佐藤秀樹[1]。
1985年9月にはバージョンアップ版のシステム2が登場。メモリが増えたときに対応できるようROMボードを別にしたことと、システム1のバグ修正が行われている[1]。
1985年に発売されたセガ・マークIIIは、本システム基板のゲームが見劣りなく移植できる性能を目標として開発された[1]。
仕様
システム1と2の差異はVRAM容量と基板の枚数(システム2はROMボードが別になる)で、その他は共通。
- メインCPU: Zilog Z80 @ 4MHz
- サウンドCPU: Zilog Z80 @ 4MHz
- RAM: メイン4KB + サウンド2KB
- 音源チップ: SN76496 @ 4MHz + SN76496 @ 2MHz
- 画面解像度: 256×224ドット
- 発色数: 2048/4096色
- スプライト: 8×8~256×224ドット。画面内に最大128個、ライン毎に32個まで表示可。ハードウェアによる衝突判定機能あり。
- スクロール画面: 256×256ドット(システム2は512×512ドット) 1面
- 固定画面: 256×256ドット 1面
主なタイトル
システム1専用タイトル
- スタージャッカー[2][3]
- アップンダウン[4][5]
- セガ・レグルス[6][5]
- ミスターバイキング[7][8]
- スワット(製作:コアランド)[8]
- フリッキー[8]
- ウォーターマッチ[9][10]
- ザ・闘牛(製作:コアランド)[11][12]
- 三輪サンちゃん[13][12]
- ピットフォールII[14]
- 忍者プリンセス[15][14]
- ごんべえのあいむそ~り~(製作:コアランド)[14]
- テディーボーイ・ブルース[16]
- 青春スキャンダル(製作:コアランド)[17][16]
- 4Dウォリアーズ(製作:コアランド)[18]
- ラフレシア(製作:コアランド)[19]
- のぼらんか(データイースト発売)
- ブロックギャル(製作:ビック東海)[20]
システム1用とシステム2用が混在するタイトル
システム2専用タイトル
- ヘビーメタル[25][16]
- シューティングマスター[26][27]
- ブレイン(製作:コアランド)
- ウォーボール[28][29]
- 時の戦士[30][31]
- ワンダーボーイ モンスターランド(製作:ウエストン)[32][33]
- 脱子ちゃん雀荘(製作:ホワイトボード)
- UFO戦士ようこちゃん(製作:ビック東海)[34]
脚注
- ^ a b c “「GAME ON」トークイベント「セガハードの歴史を語り尽くす」レポート 歴代セガハードの生みの親が集結した夢のキャスティングが実現!”. GAME Watch. インプレス (2016年5月23日). 2024年5月8日閲覧。
- ^ [1]
- ^ セガ・アーケード・ヒストリー, p. 47.
- ^ [2]
- ^ a b セガ・アーケード・ヒストリー, p. 48.
- ^ [3]
- ^ [4]
- ^ a b c セガ・アーケード・ヒストリー, p. 49.
- ^ [5]
- ^ セガ・アーケード・ヒストリー, p. 50.
- ^ [6]
- ^ a b セガ・アーケード・ヒストリー, p. 51.
- ^ [7]
- ^ a b c セガ・アーケード・ヒストリー, p. 76.
- ^ [8]
- ^ a b c d セガ・アーケード・ヒストリー, p. 77.
- ^ [9]
- ^ セガ・アーケード・ヒストリー, p. 79.
- ^ セガ・アーケード・ヒストリー, p. 80.
- ^ セガ・アーケード・ヒストリー, p. 87.
- ^ [10]
- ^ [11]
- ^ セガ・アーケード・ヒストリー, p. 82.
- ^ セガ・アーケード・ヒストリー, p. 84.
- ^ [12]
- ^ [13]
- ^ セガ・アーケード・ヒストリー, p. 78.
- ^ [14]
- ^ セガ・アーケード・ヒストリー, p. 83.
- ^ [15]
- ^ セガ・アーケード・ヒストリー, p. 88.
- ^ [16]
- ^ セガ・アーケード・ヒストリー, p. 89.
- ^ セガ・アーケード・ヒストリー, p. 91.
参考文献
- セガ・アーケード・ヒストリー, エンターブレイン, (2002)
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