ジュゼッペ・ボニートとは? わかりやすく解説

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ジュゼッペ・ボニート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 00:19 UTC 版)

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ジュゼッペ・ボニート
Giuseppe Bonito
自画像
生誕 1707年11月1日
カステッランマーレ・ディ・スタービア
死没 1789年5月19日
ナポリ

ジュゼッペ・ボニート(Giuseppe Bonito、1707年11月1日 - 1789年5月19日)はイタリアの画家である。ロココ様式の時代の画家で、主にナポリで働いた。

略歴

ナポリから25㎞程離れたカステッランマーレ・ディ・スタービアで生まれた。1730年ころにはナポリで繁栄していたフランチェスコ・ソリメーナ(1657-1747)とその一族の工房で働いていた。ソリメーナの工房の画家にはフランチェスコ・デ・ムーラ(1696-1782)やコッラード・ジアキント(1703-1766)がいて、ナポリのサンタキアラ教会(Chiesa di Santa Chiara)の装飾画をデ・ムーラとともに描くなど宗教画も描いた。

1734年にナポリを占領したスペイン・ブルボン朝カルロ7世(スペイン王、カルロス3世)の宮廷で1736年から働き、ナポリの重要な画家になった。1740年代の初めに描いた、トルコ大使の肖像画や、カルロ7世、王妃マリア・アマリア・フォン・ザクセンの肖像画は現在プラド美術館に収蔵されている[1]。カゼルタ宮殿のカルロ7世の子供たちの肖像画も残した[2]

1751年にナポリ王の宮廷画家に任命され、1752年にローマのアカデミア・ディ・サン・ルカのメンバーになった。1755年にナポリに新たに設立された美術アカデミー(Accademia di Belle Arti)の会長になり、王立タペストリー工場の所長も務めた。

その頃、流行した風俗画も描いたが、同じくソリメーナの工房で修行したガスパーレ・トラヴェルシ(1722/1723-1770)の作品と混同されることもあった。

弟子にはElia Interguglielmi(1746–1835)がいる。

作品

脚注

  1. ^ Ficha de la obra en la Galería online del Museo del Prado.
  2. ^ Pau Pedrón, Antonio, Los retratos del infante don Gabriel, Madrid, 2006, p. 29.

参考文献

  • Giuseppe Ceci: Bonito, Giuseppe. In: Ulrich Thieme, Felix Becker (Hrsg.): Allgemeines Lexikon der Bildenden Künstler von der Antike bis zur Gegenwart. Begründet von Ulrich Thieme und Felix Becker. Band 4: Bida–Brevoort. Wilhelm Engelmann, Leipzig 1910, S. 302–303 .
  • Robert Enggass: Dizionario Biografico degli Italiani. Band 12. Istituto dell’Enciclopedia Italiana, Rom 1971 (treccani.it).
  • Jane Turner: The Dictionary of Art. Band 4, Grove, New York 1996, ISBN 1-884446-00-0, S. 323.



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