ジキル&ハイド_(映画)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ジキル&ハイド_(映画)の意味・解説 

ジキル&ハイド (映画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/06 07:35 UTC 版)

ジキル&ハイド
Mary Reilly
監督 スティーヴン・フリアーズ
脚本 クリストファー・ハンプトン
製作 ネッド・タネン
ナンシー・グレアム・タネン
ノーマ・ヘイマン
製作総指揮 リン・プレシェット
出演者 ジュリア・ロバーツ
ジョン・マルコヴィッチ
音楽 ジョージ・フェントン
撮影 フィリップ・ルースロ
編集 レスリー・ウォーカー
製作会社 パインウッド・スタジオ
配給 トライスター ピクチャーズ
COLTRI
公開 1996年2月23日
1996年8月31日
上映時間 108分
製作国 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $47,000,000
興行収入 $12,379,402[1]
テンプレートを表示

ジキル&ハイド』(原題: Mary Reilly)は、1996年に公開されたアメリカ映画

この作品はロバート・ルイス・スティーヴンソンの小説『ジキル博士とハイド氏』を基にした、ヴァレリー・マーティンの小説『メアリー・ライリー/ジーキル&ハイドの恋英語版』が、原作である。

監督はスティーヴン・フリアーズ、脚本はクリストファー・ハンプトンがそれぞれ担当した。なお、出演者のうちグレン・クローズジョン・マルコヴィッチの2名は、アカデミー賞にノミネートされた1988年の作品『危険な関係』でフリアーズとハンプトンとともに仕事をしたことがある。

あらすじ

ヘンリー・ジキル博士のメイドの一人であるメアリーは、過去に飲んだくれの父親に虐待されたこともあってか、自分の仕事に満足し、温厚で心やさしい博士とのひそやかな友情も育てつつあった。

しかし、ジキル博士の“助手”であるエドワード・ハイドに出会ってから、彼女の博士に対する態度は変わりつつあった。 当初メアリーはハイドに反発していたが、彼の美貌と情熱的な人となりに感心していた。

エドワード・ハイドは、博士に部屋を貸していたミセス・ファラデーや偶然彼と出会ったダンヴァーズ・カルー卿を殺害し、メアリーはカルー卿の殺害を目撃してしまった。

危険だと思ったメアリーは博士の元から出ようとするが、ハイドに追いかけられる。ハイドがある薬を飲んだ瞬間、ジキル博士の姿になった。

キャスト

※括弧内は日本語吹替

製作

1989年、プロデューサーの ジョン・ピーターズピーター・グーバーは『メアリー・ライリー/ジーキル&ハイドの恋英語版』の版権を手に入れ、ワーナー・ブラザースロマン・ポランスキーが監督する形で制作しないかと提案した[2] 。 グーバーは1989年末にソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントの最高責任者になった際、この小説の映画化企画をソニーの子会社であるトライスター ピクチャーズにうつした[3]。このとき、 ティム・バートン監督、デニーズ・ディ・ノヴィ英語版製作のもと1991年公開予定と、企画の内容が変更された[3]クリストファー・ハンプトンはその映画の脚本を書く契約を結び、彼による手直しを受け入れたバートンは、この映画の監督を務める契約を1993年1月に結んだ[2]。 ディ・ノヴィは、『エド・ウッド』の製作を終えた後の1994年1月にこの映画の撮影を開始するつもりだった[4]。 ところが、グーバーが『エド・ウッド』の内容を変更するようバートンに迫ったため、これに怒ったバートンが1993年5月に『ジキル&ハイド』の監督を降板した。バートンの代理として、スティーヴン・フリアーズが監督を務め、解雇されたディ・ノヴィの後継はネッド・タネン英語版になった。

なお、当初トライスターの予定ではジキル博士役を ダニエル・デイ=ルイスが務めることになっていた[3]

評価

制作の遅れや主演俳優のトラブルなど、この映画の評判は公開前から悪く、公開後になってもよくはならなかった。また、主演の2人がミスキャストだったという評価もあった。かくして、予算4700万ドルに対し北米興行収入成績は560万ドルという結果に終わり[5][1]、後にメアリー役のジュリア・ロバーツはゴールデンラズベリー賞最低主演女優賞にノミネートされ、フリアーズも最低監督賞にノミネートされた[6]

脚注

  1. ^ a b Mary Reilly (1996)” (英語). Box Office Mojo. 2010年10月13日閲覧。
  2. ^ a b Claudia Eller (1993年1月11日). “Fox mulls playing 'Pat' hand; TriStar woos Woo”. Variety. http://www.variety.com/article/VR102864 2010年10月30日閲覧。 
  3. ^ a b c Claudia Eller (1993年5月3日). “Burton's off 'Reilly'”. Variety. http://www.variety.com/article/VR106493 2010年10月30日閲覧。 
  4. ^ Staff (1993年2月4日). “TriStar Pictures slate for 1993”. Variety. http://www.variety.com/article/VR103729 2010年10月30日閲覧。 
  5. ^ Mary Reilly (1996) - Box office / business
  6. ^ 1996 RAZZIE® Nominees & "Winners"”. 2011年7月6日閲覧。

外部リンク


「ジキル&ハイド (映画)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ジキル&ハイド_(映画)」の関連用語

ジキル&ハイド_(映画)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ジキル&ハイド_(映画)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのジキル&ハイド (映画) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS